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http://www.kccs.co.jp/news/release/news/000515.html
京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下KCCS)は、1つのコンテンツからさまざまな情報端末へ対応した配信を可能にする技術「コンテンツデータベース」(以下コンテンツDB)の開発を発表した。
コンテンツDBは、HTMLで作られた1つのコンテンツから、自動でiモード(CHTML)やWAP(HDML)など、多様なデバイスに合わせた形で配信する変換技術だ。各デバイスに対して表示形態や画像などをカスタマイズし、最適化したコンテンツ表示ができる。マルチデバイス向けに最適化した「i80K」(アイ・ハチマン)アプリケーションサーバーにより、負荷分担も実現している。
コンテンツ変換技術はすでにOracleなどからも発表されているが、「他社製品はXMLをベースにしたものが多いが、XMLに習熟したコンテンツプロバイダーはまだ少ないのが現状。コンテンツDBならHTMLベースのため、3時間程度の講習を受けるだけで対応できる」(KCCS広報部)としている。また高度な画像変換処理ができ、機器に合わせて画像のスムージングや自動回転といった機能を加えられる点や、DDIポケットのPHS(H")に対応している点も強みという。
コンテンツDBはKCCSがDDIと共同で開設するASPサービス「D@TA Center」の機能の1つとして提供される。コンテンツプロバイダーは一種類のコンテンツを「D@TA Center」に持ちこむだけで多種の情報端末へ最適化した形で配信でき、コンテンツ作成労力やコストが軽減できる仕組みだ。すでに導入しているサービスでは、DDIセルラーグループのEZweb壁紙サービス「山岸伸写真館」や、小僧寿し本部提供のものなどがある。
同社ではECビジネス展開を検討する企業に向け、このサービスを利用したソリューションを提供する方向だ。
(2000/5/17)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]