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http://www.jupitercommunications.com/company/pressrelease.jsp?doc=pr000518
米調査会社のJupiter Communicationsは18日、米国の消費者が「Webサイトで商品を調査した後に、実店舗で購入する額」が2005年には6,320億ドルに拡大するとの調査報告を発表した。また、それに伴い、2005年のWebサイトでの購入額は1,990億ドルにとどまるという。Jupiterでは、小売店が成功するためには、オンラインでの存在感を確立して、オンラインで生じた購買意欲を獲得する必要があると提言している。
同報告によると、実店舗のみによる購入額と、オンラインの影響による実店舗での購入額を合わせると、1999年の2,350億ドルから2005年には8,310億ドルに拡大する。また、両者を合わせた市場の、小売市場全体に占める割合は、1999年の43%から2005年には75%に増加する見込み。
多くの企業は、オンラインとオフラインの事業を切り離して考えているが、オンライン消費者はかなり流動的だという。Jupiter/NFOの調査によると、オンラインで商品を調査した後に実店舗で購入した消費者は68%、電話によって購入した消費者は47%だった。
小売り業者は、現在、実店舗での販売促進にWebサイトを活用してはいない。Jupiterによると、複数の流通経路にわたって顧客を追跡している小売り業者は21%に過ぎない。同社のKen Cassarシニアアナリストは「各流通経路の正確な影響を把握するために、顧客の動向を熱心に追跡する必要がある」と提言している。
(2000/5/19)
[Reported by etoh@nakajima-gumi.net]