無料ホームページサービスを運営する株式会社ガイアックス、韓国の大手ポータルサイトを運営するDaum Communication Corp.、韓国でインスタントメッセージャーサービスを運営するUIN Incの3社は、共同で新会社「株式会社UIN」を設立し、日本でインスタントメッセージサービスを展開すると発表した。
株式会社UINの資本金は5,000万円。出資比率は、Daum40%、UIN30%、ガイアックス30%。まずは、すでにUINが韓国で展開しているインスタントメッセージングサービス「UIN」を日本向けにローカライズし、ガイアックスの無料ホームページのコミュニティー会員や一般ユーザー向けにサービスを無料で提供する。また、企業向けにUINのシステムを企業の独自ブランドで提供することも予定している。ソフトは、6月初旬にもβ版を公開し、6月末をめどに正式版をリリース予定だ。
この「UIN」は、すでに日本でもなじみのあるメッセージングソフト「ICQ」などと同様に、接続状況の確認やメッセージの送信、1対1から複数人(最大50人)でのチャット、ファイル転送機能などを持つ。UINの大きな特徴は、メッセージソフトのメニューに、「チャンネル」を設定できるところだ。ユーザーや企業が、特定のチャンネルや趣味に応じたチャンネルを自由に追加・削除できる。たとえばチャンネルにスポーツ速報やニュースなど興味のある分野を設定しておくと、チャンネル内の全員に定期的にニュースが届く。
このほかに、あらかじめ登録した誕生日などのデータをもとに相性占いもできる。特定の相手はもちろんのこと、登録しているユーザー全般を対象に、自分と相性のいい相手を探すこともできる。相性は5段階評価(★印)で表示される。
なお、メッセージソフト内には広告枠もあり、ソフトを配布する企業が自社広告を入れたり、提携企業の広告などを入れることができる。
ガイアックスによれば、韓国での激しい競争を勝ち抜いてきた「UIN」は優位性や将来性があり、インスタントメッセージ分野への参入の余地があると判断したという。
今後、第二弾としてはWebメールサービスを予定しており、初年度の売り上げは5億円を見込む。
(2000/5/22)
[Reported by junko@impress.co.jp]