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【業界動向】

東急不動産とIIJ、CATVインターネットの新会社

■URL
http://www.tokyu-land.co.jp/ (東急不動産)
http://www.iij.ad.jp/pressrelease/2000/tokyuland.html (IIJ発表資料)

 東急不動産、東急リバブル、インターネットイニシアティブ(IIJ)の3社は24日、CATV事業の新会社「イースト・コミュニケーションズ(仮称)」を共同で設立することで合意したと発表した。東急不動産が開発した千葉県内のニュータウンなどでインターネット接続を含むCATVサービスを提供する。

 新会社ではまず、千葉市緑区のあすみが丘地区で2001年1月よりサービスを開始する。同地区では、すでに東急不動産が直営のCATVサービス「あすみが丘ケーブルテレビジョン」を提供しており、現在、約3,800世帯が利用している。新会社は、あすみが丘ケーブルテレビジョンの放送事業を引き継ぐとともに、新たにインターネット事業も開始。256kbpsで月額5,000円程度の常時接続サービスを提供するほか、ネットを利用した地域コミュニティの構築や地域医療体制の整備を行なう。IIJはインターネットインフラの構築で協力、IIJおよびIIJグループの通信会社であるクロスェイブコミュニケーションズがバックボーンを提供する。

 さらに2001年中には東金市と大網白里町の季美の森団地で、2002年からは千葉市緑区の土気東地区に開発中のニュータウンでサービスを開始。将来的には、東急不動産が開発したニュータウン以外にもサービスエリアを拡大していく方針だ。イースト・コミュニケーションズの資本金は2億4,000万円で、東急不動産が83.3%、東急リバブル、IIJがそれぞれ8.3%出資する。設立は6月上旬の予定。

 なお、IIJは3月、インターネット接続サービスを提供しているCATV局を相互接続する超高速ネットワークの構築を開始。東急ケーブルテレビジョンなどがすでに接続を完了しているが、イースト・コミュニケーションズがこれに接続するかどうかは未定だ。また、同じ東急グループとして、今後は新会社と東急ケーブルが連携していくことも当然考えられるが、両社の具体的な協力内容についてはまだ決まっていないとしている。

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(2000/5/24)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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