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【サービス】

シティグループ、富士通、DDIが携帯電話の新決済サービスを提供

■URL
http://www.fujitsu.co.jp/jp/news/2000/05/24.html
http://www.citigroup.com/
http://www.ddi.co.jp/

富士通 秋草社長(左)、 シティバンク フリッツ・シーガ―ス氏(中)、 DDI 奥山社長(右)
衛星回線で会見するモーン副会長
 世界的な金融サービスを展開しているシティグループ、富士通、DDIは24日、携帯電話でショッピングした際に利用する新たな即時決済サービスを本年年末に開始すると発表した。

 利用するには、まずユーザーがあらかじめ口座番号等の個人情報を登録しておく。商品には個別に商品番号が付与されており、ユーザーは携帯電話を使って商品の番号を入力し、自宅やコンビニなど配送場所、配送日時、クレジットやデビット(即時支払い)など支払方法を指定すると決済が完了する仕組み。

 ショッピングだけでなく振込も可能なため、食事をした時の支払いなどさまざまなお金を支払う場面で活用できるという。

 今回のサービス発表までの経緯について、富士通の秋草直之代表取締役社長は「昨年10月にシティグループの前会長ジョンリード氏と基本的なことについて話し合いをもったところからはじまった」とし、本年2月にはサービス全体に対し合意がなされ、そこにDDIが賛同したと説明した。

 NYから衛星回線を使って会見したシティグループのデリック・モーン副会長は「日本でサービスを開始した後の結果をみて、他国でも順次このサービスを開始していくつもりで、携帯電話を使った決済サービスの世界標準にしていきたい」と述べた。

 また、現段階ではDDIの携帯電話を持っていて、シティバンクに口座を持っている人が利用対象となるが、決済サービスはオープンなシステムにするため幅広く他のキャリアや金融機関にも参画を呼びかけていく。キャリアでは、すでにJ-フォンが賛同しており、NTTドコモとも交渉中。

 DDIの奥山雄材代表取締役社長は「オープンなシステムということが参画した最も大きい理由のひとつで、競合相手の他のキャリアであっても喜んで受け入れたい」と述べた。また、合併するKDD、IDOとともにモバイルコンテンツの開発を積極化させていく意向だという。

 今後は、ゲーム機やパソコンなど携帯電話以外の利用や、声紋による本人認証技術などを適用していく計画で、2004年度の利用者数は約1,200万人を想定している。

決済サービス概要 デモ画面

(2000/5/24)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp