社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)は、ネットワーク音楽著作権連絡協議会(NMRC)との間で協議されている「インターネット上での音楽利用に関する著作物使用料」についての最終的な合意を6月中旬にも発表する見込みであることを明らかにした。
インターネット上での音楽利用に関する著作物使用料については、1997年から協議が進められており、2回の期間延長を経て、現在も「暫定的な合意」により使用料が徴収されている。JASRAC常任理事の加藤衛氏によると、5月中旬にはNMRCとの間でほぼ最終的な合意に関する骨子が固まり、現在調整中とのこと。最終合意では、従来から規定されていた有料利用に関する使用料に加え、無料の音楽利用に関する使用料徴収も定められる模様。これは、例えば、個人のホームページでJASRAC登録楽曲のMIDIデータを配信するといった場合にも、使用料を支払う必要があり、その料率が定められるということだ。
JASRACによると、個人ユーザーであることを考慮し、使用料は「支払いやすい額にする」としているが、具体的な金額は不明。なお、月単位での支払いと年単位での支払いを用意しているとのこと(年払いだと割引の特典あり)。この徴収に関しては、暫定合意期間が終了する2000年9月30日以降、すぐに適用される訳ではなく、周知のために6カ月間ほどの期間が置かれるとのこと。
(2000/5/25)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]