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【調査】

パソコンは高収入世帯に普及?
野村総研、情報通信利用に関する第7回実態調査結果を発表

■URL
http://www.nri.co.jp/nri/news/000524.html

 NRI野村総合研究所は今年3月に実施した「情報通信利用者動向の調査」(2000年5月)の結果を発表した。これは'97年から年に2回実施している調査で、今回は全国の15~59歳の男女、1,410人から得た回答をまとめている。
 携帯電話・PHSの利用が中高年齢層でも広がる、携帯電話のメール機能は依然若者先行など、多岐に渡る結果が発表されているが、今回はパソコン利用世帯についての調査結果に注目したい。

 パソコンを自宅で使用する人の割合は全体の29.2%。'99年10月の調査より6ポイントあまり増加し、過去6回の調査と比べても最大の伸び率となった。女性や50代男性の利用拡大がこの伸びにつながっており、15~59歳の層では約2,500万人が自宅でパソコンを使っている計算だ。
 一方、世帯収入が低迷するなか、パソコン保有世帯の年間世帯収入が上昇に転じたのに対し、非保有世帯では減少傾向がより強まる傾向が表れている。'97年9月調査での年間世帯収入を100とした場合、今回の調査では保有世帯93、非保有世帯83となった。今後、この格差が広まるかが気になるところだ。

 インターネット接続については、自宅から接続している人が16.7%となり、国内で約1,500万人が利用すると推計される。'98年秋からの1年半で約2倍に増加した数値となる。反面、1人あたりの平均利用時間は、月間でほぼ13時間程度と一定の結果を保っている。

(2000/5/25)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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