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【特集】

男のガーデニング


 ここ数年、ガーデニングがブームとなっているが、本誌をお読みになっているような方(ほとんど男性)は、あまり関心がないだろうか? 確かに、街の至るところで見られるガーデニング的風景(カラフルな草花が植えられたテラコッタやハーブのプランター、バスケットが掛けられたラティスなど)はどこかメルヘンチックで、実際、女性などが熱心であるようだ。
 しかし、インターネットで関連のサイトを見てみると、ガーデニングといってもどうもそれだけではないらしい。そこで今回は、男性でも楽しめるホビーとしてガーデニングをとり上げてみたい。そろそろ全国的に梅雨に入るようだが、この間に準備にとりかかり、夏からは本格的にガーデニングに取り組んでみてはいかがだろうか。

●これがガーデニング道だ!
 まずは、ガーデニングのパワーユーザーとでも言える“パワーガーデナー”たちのサイトを見てみよう。上でも述べたようなイメージが、ガーデニングのごく一部にしか過ぎないということがわかるはずだ。むしろ、今までそういった先入観でガーデニングを敬遠していた男性も、奥深いガーデニング道を垣間見ることで、女性に独占させておくにはもったいないと感じるはずだ。

■官能の庭
http://www03.u-page.so-net.ne.jp/rb3/youda101/gardener.htm
「造成地特有の瓦礫とゴロ土、東西に細長い200平方メートルの平坦な土地」を「居心地の良い空間」にすべくガーデニング道に足を踏み込んだという、くまどりさんのサイト。掲載されているエッセイを読むと、いかにガーデニングに情熱を傾けてきたかがうかがえる。そのハマりようは、本人が「地獄の始まり」だったと形容するほど。「庭いじりから、庭づくりへ」というコーナーでは、経験も交えたガーデニングの作業行程の説明がまとめられている。

■Four Seasonsのホームページ
http://village.infoweb.ne.jp/~fwiy1350/
 アパート住まいの時には買った植物も枯らしてしまったというOhteeさんは、新居に引っ越したのを機にガーデニング道へ。その没頭ぶりは園芸店に転職してしまうほどで、4年経った現在では見違えるような立派な庭が出来上がった。サイトではその過程が綴られているが、当時はなかなか手に入らなかったという線路の枕木欲しさにJRにまで電話したというエピソードや、たった一つのアーチを購入するためにあちこちのホームセンターを回って200kmも走ったという話には驚かされる。しかし「4年間で感じた結果、たどり着いた園芸の魅力」とは、「庭造りに終わりはない」ということだという。訪問したイギリスの庭園の様子も紹介している。

■モウズイカのガーデニング狂時代
http://village.infoweb.ne.jp/~fwhv5636/
「植物・単品を慈しみ育てる従来の園芸手法とは異なり、複数の植物をゴチャマゼ・チャンポンで植え、集団としての美や調和を追求」するという「フラワーアレン地面ト」(地面で楽しむフラワーアレンジメント)を楽しむモウズイカさんのサイト。30代半ばでガーデニング道に目覚めてから、2年後には100種類以上、さらに現在のお宅に引っ越してからは、なんと年間400種も扱うようになったという。30坪の庭に色とりどりの花が、文字どおり溢れている様子が紹介されている。

■Kanaya's Garden
http://www.bea.hi-ho.ne.jp/bunn/
 ガーデニングといっても、対象は花や樹木の植物だけではない。どうやら、このサイトの作者であるKanayaさんは、レンガにこだわっているようだ。「業者まかせにしないで、できるものは自分でやっている」ということで、レンガを大量に購入し、自分で作った小径や花壇などが紹介されている。さらには「ある日、某ガーデニングショップで洒落た蛇口を見つけて思わず買って」しまったものの、「これに似合う立水栓は我が家にはありません。無ければ作ってしまおう」ということで、洗い場までもレンガで制作している凝りようだ。もちろん、レンガの扱い方やモルタルの練り方なども解説している。

■月の庭
http://www.tcn.ne.jp/~themoon/moonlitgardenindex.htm
 このサイトの作者であるMoonさんは、生態系の講義を聞いたのをきっかけに「人間にとって、都合の良い庭」ではなく「生物と共生する庭」を目指すようになった。サイトでは、そのためにMoonさんが行なっているさまざまな工夫や、庭にやってくる小さな生物たちにも焦点を当てて紹介している。そして、必読は「みみちゃんプロジェクト」のコーナー。ミミズを使って生ごみを堆肥化する取り組みを日記で詳細に伝えている。ミミズが来てからというもの、朝起きたらまず「みみちゃんを見に」行くことが日課になったそうだ。

■野迫川倶楽部
http://www1.odn.ne.jp/nosegawaclub/index.htm
 奈良県の山村に土地を手に入れ、杉の木を自らチェーンソーで切り倒しながら田舎暮らしを夢見ているというお二人のサイト。手書きの完成予想図には、ログハウスやテラスのほか、ハーブやサフラン、野菜や山菜畑の予定地なども書き込まれていて、夢は大きそうだ。ここまで来るともはや、「開拓」とか「開墾」というカテゴリーになるのだろうが、まさにガーデニングの極みとも言え、うらやましい限りだ。

●ガーデニング道も初めの一歩から
 パワーガーデナーのサイトをいくつか見てきたが、まさか初心者が最初から同じことができるわけはない。目標は目標として、ここでは、まず初心者がガーデニングを始めるにあたって役に立つと思われるサイトを紹介する。
 また、庭がないマンション住まいでも楽しめるということで人気の“ベランダガーデニング”をテーマにしたサイトもピックアップしてみた。こちらも、初心者にはうってつけのスタイルだろう。

■WNN Garden
http://www.wnn.or.jp/wnn-garden/index.html
「ガーデニングに興味はあるけれど実際にやったことがない」という人向けに、基礎知識や用語などをまとめた「WAHT'S GARDENING」コーナーを用意している。Q&Aや植物園のイベント情報、世界の有名庭園を紹介するコーナーもあって、初心者に便利。

■はじめてのガーデニング…とほほ編
http://www.geocities.co.jp/Colosseum-Athene/2541/
 パンジーやデージーなどについて記した「栽培日記」で、種蒔き~移植~育苗というように過程を追って作業内容がまとめられているほか、花の特徴や生育条件についての解説も用意されている。お金をかけずにガーデニングを楽しむ方法の紹介もある。

■パナホーム 季節のガーデニング
http://www.panahome.co.jp/kisetu.htm
 比較的手を出しやすい、家の門や玄関まわりをガーデニングで演出するためのテクニックを紹介している。また、春はハーブガーデン、夏は野菜作りなど、季節に応じたガーデニングの楽しみとコツを紹介している。

■ベランダの庭12カ月
http://www.wonderful.co.jp/garden/index.html
 そのタイトル通り、ベランダで楽しむガーデンニングを紹介しており、Shockwave Flashを使ったティップス解説などが見られる。エッセイでは、ベランダガーデニングの苦労などを書き止めたものもあり、ノウハウを得るのにも役立つだろう。

■GARDENING NOTE
http://www.topworld.ne.jp/tc/move/
 ベランダガーデニングの体験談や花の管理方法などを紹介している。球根の種類や選び方に始まり、冬の寒さ対策、花が咲き終わった後の土の管理方法に至るまでステップを追って解説している。

■ちゃうのベランダ園芸
http://www.cyborg.ne.jp/~chaw/
 ベランダガーデニングでは、避難経路を塞がないようにしたり、鉢が落下したいようにするなどの配慮が必要だ。このサイトでは、ベランダガーデニングにおける安全面についての考察が読める。植物の元気がないときの対処法や害虫の退治法、古い土の再生方法などの基礎知識もおさえてある。

●ひと味違うガーデニング道へ
 初心者向けのガーデニングとして、変わりダネを2つ紹介しよう。今まで紹介してきたような、一般的なガーデニングとはちょっと違うが、こちらのほうがとっつきやすいかもしれない。

■バーチャルガーデニング
http://www.jfpinc.com/garden/
 Windows用のガーデニングシミュレーションソフト。敷地や家屋の形、草木や石などを選んで自分好みの庭をレイアウトし、実際にそこにいるかのような3D画像をレンダリングできる。土壌や気候などのパラメータを設定することで、その条件での樹木の成長もシミュレーション可能だ。パッケージソフトだが、インターネットで通信販売を行なっている。このほか、盆栽版の「バーチャル盆栽」もある。こちらはオンライン版も用意されている。

■The Art of the Bonsai Potato
http://www.bonsaipotato.com/
「Bonsai Potato」とは、その名の通り、ジャガイモの盆栽。すなわち、ジャガイモから伸びた芽を盆栽に見立てて鑑賞しようというものだ。The Art of the Bonsai Potatoでは、ギャラリーコーナーで見事な“枝ぶり”の作品を鑑賞することができるほか、自分でも盆栽ポテトが楽しめるキットも販売している(amazon.comでも取扱中!)。キットには、専用の台(鉢?)とテクニックの解説書が付属する。ガーデニングとは違って手を出しにくい盆栽だが、これなら入門しやすいのではないだろうか。

●ガーデニンググッズが買えるオンラインショップ
 最後に、ガーデニンググッズを扱っているオンラインショップをいくつかピックアップする。ガーデニングショップに入るにはちょっと抵抗があるという人も、この機会にネット通販を利用して始めてみてはいかがだろうか?

■ENGEI.NET
http://www.engei.net/
 ガーデニング用品の総合通販サイト。種苗、用具、プランター、土、ファニチャーなどあらゆる商品を扱っている。英国の家庭用種苗メーカーであるUnwins社のカタログも配布しており、日本ではまだ取り扱っていない品種の注文にも応じるという。

■Garden Life
http://garden.o-kini.or.jp/
 取扱商品が約400点というガーデニング用品の専門オンラインショップ。こちらも、用具からファニチャー、資材に至るまであらゆるジャンルを扱っている。土や肥料についての基礎知識や、月別に作業すべき内容をまとめたカレンダーも掲載中だ。

■あとりえひまわり
http://www.atoriehimawari.co.jp/
 ガーデニング関連商品としては、丸太や流木、リサイクルレンガなどの資材を中心に販売。運営会社が実際に行なったガーデニング工事の施工例も紹介されており、気に入ったデザインや材料があれば、それらをもとに問い合わせにも応じるとう。

■ガーデニング&インテリア「AQUA」
http://www.net-ib.com/
 ストロベリーポット、ワイヤーカート、ガーデンファニチャーなど、アクセサリー系の商品とハーブの販売が中心。ハーブは200種類以上もリストアップされている。初心者向けの解説やメールによるQ&Aなど、コンテンツも充実。

■日本カタログショッピング
http://www.catalog-shopping.co.jp/
 ガーデニンググッズの専門コーナーがあり、プランターや用具、デッキ、フェンスなどのアクセサリー、ガーデンファニチャーなどを販売している。これとは別にハーブやポプリの販売コーナーもある。

■KOMERI.com ホームセンター市場
http://www.komeri.com/
 DIYショップ「コメリ」の通販サイト。ガーデニング用品はもちろん、建築資材、農機具、ペット用品などあらゆるジャンルの商品を扱っており、エンジン草刈り機なども購入できる。庭の写真の投稿を受け付ける「庭自慢・腕自慢」コーナーもある。

(2000/6/12)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / Watchers]


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