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【電子商取引】

QADジャパン、ERPパッケージの日本語版を9月に出荷予定

■URL
http://www.qad.co.jp/

 製造業や流通業をターゲットとしたe-businessソリューション・プロバイダーである米国QADの日本法人、キュー・エー・ディー・ジャパン(QADジャパン)は12日、新製品と戦略などを発表した。

John Doordan米QAD副社長
池山修 QADジャパン社長
 すでに世界80カ国以上、4,800サイトを超える導入実績を有する主力製品ERPパッケージMFG/PROのバージョン9.0日本語版と、eコマースサイト構築を提供するIBM WebSphere Commerce Suite V4.1とを総合したソリューションを本年9月1日に出荷する予定。開発は同社が行ない、販売・導入は同社のビジネスパートナーが行なう。

 同ソリューションは、一般消費者向けのWebサイトから基幹システムまで(B2C)のシームレスな連携を可能にする。基幹システムで管理する在庫情報などをブラウザーで参照したり、Webサイトからの受注データを基幹システムへリアルタイムに取り込む機能をパッケージ化することで短期間、低コストによる企業のe‐business化を可能とする。

 また、取引先や仕入先、営業所、倉庫、工場など複数拠点間のB2Bトランザクション管理ソフト「QAD eQ 日本語版」を来年第1四半期に出荷する予定(英語版は本年7月末)。eQのコンポーネントは、リレーションシップ管理、販売オーダー管理、補充オーダー管理、購買オーダー管理、エクスチェンジで構成され、注文や補充、取引などのオーダーをルールにのっとって各拠点で最適に処理することができる。

 ERP業界は、全体的に伸び悩んでいるものの、昨年度の売上高伸び率はQADの29%に対し、Oracle17%、SAP11%、ピープル・ソフト6%、JDエドワーズ1%と他社を上回りトップだったという。この点についてJohn Doordan 米QAD副社長は「他社に比べてe-businessに対応したのが早かったことや、低価格で失敗の少ない製品・ソリューション群であるため」と述べた。

 日本での展開について、池山修 QADジャパン代表取締役社長は「開発環境など、ようやく日本でのインフラが整い、今後は積極的に販売やマーケティング活動を行なっていく」と述べ、昨年の売上高は2億5,000万円だったが、本年は10億円超を見込んでおり、今後3年の間に50億円規模を目標にしているという。

(2000/6/12)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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