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【業界動向】

親会社の本業への負担が重荷に

映画DVD/ビデオ販売の米Reel.comがEC業務を閉鎖

■URL
http://www.reel.com/
http://www.hollywoodvideo.com/

 米Hollywood Entertainment Corporationは、映画のDVD/ビデオ販売や、エンターテインメント関連のコンテンツを提供してきたReel.comのEC業務を閉鎖すると発表した。Reel.comですでに注文を受けている商品の発送業務は完了するまで行なわれる。また、Reel.comは、今後これまで行ってきたエンターテインメント関連のコンテンツビジネスに専念すると同時に、ビデオなどの販売業務はすべてオンラインショップのBUY.comを仲介させることとなった。この業務停止に伴い、Hollywood Entertainmentは税引き後で2,500万ドルの損失を被ったことになると言う。

 今回の決定についてHollywood Entertainmentの会長兼CEO、Mark Wattles氏は「残念ながら大量の顧客を獲得するというビジネスモデルは大きな損失と著しい規模の資金供給を必要とした。市場において主要なEC企業の企業価値が低下した結果、我々はReel.comに外部から資金調達することができなくなり、もはや、Hollywood Entertainment社の銀行、債権者、株主にとってビデオ販売業務(同社の本業)から得られる資金をReel.comに対して供給し続けるのは最善の策ではないと考えるに至った」と説明した。

 また、同氏は今回の決定はHollywood Entertainment社の本業を圧迫してきたのがReel.comのECビジネスだったことも指摘。「Reel.comのEC業務を閉鎖するのは難しい決定だった。しかしながらHollywood社の株価が75%下落しているその同じ時期にHollywood社のビデオストアにおける販売利益が40%を超えているのを見たとき、我々はこれ以上ECビジネスに資金供給し続けることに耐えられなかったのだ」と彼は説明した。

 Hollywood Entertainment社は全米で2番目の大きさのビデオストアチェーンで、全米に1,800店のビデオストアを経営している。

(2000/6/13)

[Reported by taiga@scientist.com]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp