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携帯電話利用者の拡大を受け、「インターネット白書2000」では、携帯電話とPHSによるインターネットの利用状況も新たに調査・報告している。
調査は、携帯電話/PHSを主なインターネット接続機器として利用している人133名を対象に行なわれた。その結果、携帯電話/PHSそのものの利用歴では「3年未満」(28.6%)、「2年未満」(27.1%)が中心層となった。これに対し、携帯電話/PHSによるインターネット利用歴は「6か月未満」(26.3%)、「1年未満」(22.6%)などが中心層で、比較的利用歴が浅いことが明らかになった。
ネットサービスの利用内容を見ると、メールサービスを「利用している」とした人が86.5%に達した。携帯電話/PHSの専用メールサービスを除く、インターネットメールとの送受信についても82.6%の人が「ある」と答えており、8割以上の人が携帯電話/PHSのメールサービスを利用していることが明らかになった。最もよく利用するメールサービスとしては、NTTドコモの「iモードメール」がトップで27.0%、以下、DDIポケットの「PメールDX」(9.6%)、NTTドコモの「10円メール」「ショートメール」(ともに8.7%)などが続いた。なお、iモードメールは男性で比率が高く、10円メールやショートメールは女性での比率が高い傾向があるとしている。
情報サービスについては、メールサービスよりも利用率は低く、「利用している」とした人は54.1%に止まった。現在利用中の情報サービスのジャンルとしては、「ニュース/天気予報/スポーツニュース」が最も多く83.3%、以下、占いなどの「趣味/エンターテイメント」(51.4%)、タウン情報やグルメガイドなどの「生活情報」(48.6%)、「音楽/着メロ/カラオケ」(31.9%)、「バンキング」(19.4%)などとなっている。一方、今後利用したい情報サービスのジャンルとしては、「生活情報」(33.3%)、「バンキング」(25.0%)、「音楽/着メロ/カラオケ」(20.8%)などは相変わらず高く、それぞれ2位、3位、4位に入っているが、1位には「旅行、コンサート等のチケット予約」(34.7%)がランクインした。同書では、この中で「バンキング」の利用率/利用意向に注目しており、インターネット個人利用者における利用率と比べると、かなり高い結果になっていることを指摘。バンキングは、通常のインターネットよりもモバイルでの利用意向が高いサービスだとしている。
「インターネット白書2000」(監修:日本インターネット協会/発行:インプレス/価格:本体4,800円+税/6月19日発売)より
(2000/6/27)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]