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代表取締役社長 羽鳥兼市氏
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中古車の買い取りと販売などを行なっている株式会社ガリバーインターナショナルは、インターネットを使った事業戦略を明らかにした。
実際の店舗数も業界では一番多く、知名度もあるが、「インターネットでの展開は他社に遅れをとっている」として、インターネットを利用したビジネス展開を強化する方針だ。
まず、7月3日からは、iモードやJ-Sky、EZ-web向けにホームページ「ガリバーecars」を開設する。中古車の検索や所有する車の無料査定の受付、自動車免許の合宿教習所の紹介のほか、あらかじめ登録しておくと車検やオイル交換の時期、希望の車が入荷したことをメールで知らせてくれるサービスなども行なう。さらに年内には、各車情報に車の画像を表示させるなどのサービスも行なう予定。パーキング情報や渋滞情報なども検討中とのことだ。
また、同社では昨年11月から中古車情報サイト「ecars」を開設しているが、中古車のポータルサイトとしてより内容を強化したサイトを今年の8月～9月にかけて立ち上げる。これに伴い、新たに株式会社ガリバー・イー・カーズを設立予定だ。
さらに、スルガ銀行と提携し、インターネット上のバーチャル支店「ガリバー支店」を8月にもスタートすることを明らかにした。すでに、ソフトバンクが「スルガ銀行ソフトバンク支店」を開設しているが、ソフトバンクに続くバーチャルバンクになる見込み。具体的な展開は明らかにしていないが、オートローンや保険などをネット預金口座から引き落とす、といったことを考えているという。
同社では、インターネットでは、マーケティングや商談には向いているが、高額な商品のためキャンセルも利きにくく、納車などの作業も発生するため、オンラインだけで完結するのは難しいとしている。そのため、インターネットではまず「集客」に重点をおいたサービスを行なう考えだ。「高額の取引のため、（営業マンが客に）会うコストもペイできる」と話す。
(2000/6/28)
[Reported by junko@impress.co.jp]