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【調査結果】

「インターネット白書2000」で見る日本のインターネット事情(3)

ISDNを含めたダイヤルアップ接続の割合が減少

■URL
http://home.impress.co.jp/books/iwp2000/

 個人、企業ともにインターネット接続の形態が、モデムやISDNによる「ダイヤルアップ」から、OCNやODNなどの「専用線型」に移行している。

 まず、個人の主な接続方法を見ると、最も多かったのは「モデムによるダイヤルアップ」で48.1%あった。続いて「ISDNによるダイヤルアップ」が25.3%、「OCN、ODN等の専用線接続」が14.9%、「CATV」が3.2%、「その他の専用線接続」が2.6%、「無線(FWA)」が0.1%などとなっている。モデムとISDNを合わせると約7割を占めており、まだまだダイヤルアップ接続が主流だといえるが、昨年の調査で「モデムによるダイヤルアップ」が54.5%、「ISDNによるダイヤルアップ」が29.5%だったことと比較すると、ダイヤルアップ接続が減少傾向にあることがわかる。逆に、昨年は3.9%だった「OCN、ODN等の専用線接続」、0.3%だった「CATV」が今年は増加。さらに今後1年以内の利用意向をたずねる質問では、「CATV」を選んだ人が8.9%と比較的高い数値を示しており、まだ絶対数は少ないながらも、CATV接続の急伸がうかがえる結果となった。ただし、「わからない」と「無回答」を合わせると49.1%の人がまだ意向が決まっていない状況で、「現実にはどの方式を選ぶべきか暗中模索の段階」だとしている。

 企業においては、専用線型への移行がより顕著に表われている。昨年の調査では35.3%で1位だった「ISDNによるダイヤルアップ」は16.4%へ、16.1%だった「モデムによるダイヤルアップ」も8.7%へ、それぞれ半減した。逆に急増したのが「OCN、ODN等の低料金専用線接続」で、13.9%から31.0%へ2倍以上の伸びを見せている。また、「その他の専用線接続」も33.3%から39.5%へ着実に増加している。これら専用線型2項目を合わせると、昨年はわずかに50%に満たなかったのが、今年は70%を超えるまでに普及したことになる。

「インターネット白書2000」(監修:日本インターネット協会/発行:インプレス/価格:本体4,800円+税/6月19日発売)より

(2000/6/28)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp