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【イベントレポート】

「シニア」を対象とした展示が登場

家族で楽しめるマルチメディアイベント「ぱそまる2000」開催

■URL
http://www.nikkei.co.jp/events/pasomaru/

 女性やファミリー向けのマルチメディアイベント「ぱそまる2000」が東京ビッグサイトで7月23日まで開催されている。イベントはインターネットやパソコンなど最新の情報機器を活用したライフスタイルがテーマ。入場料は一般1,000円、高校生500円、中学生以下・65歳以上は無料。今回は特に「シニア」を対象とした展示が登場したため、会場内は家族連れだけでなく年配の夫婦で賑わっていた。

 会場では遊びながらインターネットや最新技術が楽しめるようになっている。JCBのブースでは非接触型ICカード「JCBワンダー・ワールドICカード」の体験コーナー「JCB ICショッピング・タウン」が設けられた。ここは文房具屋さんやお菓子屋さんなどで実際にショッピングを楽しむことができるため、特に女性や子供の人気を集めていた。

 

 担当者の話に聞き入る人が多かったのはNTT東日本のブース。IP接続サービス「FLET'S・ISDN」が紹介されているほか、テレビでできるインターネット端末として話題のNTT-ME「わくわくステーション」が体験できる。また、専用ボタン1つでインターネットやメールを始めることができる手軽さからか、ISDN専用インターネット端末「プチウェブ」が中高年の人気を集めていた。プチウェブは、メールも1台で最大4人まで登録でき、パスワードによりプライバシーも保護できるなど機能が充実している。パソコンよりも格段に価格が安いため、「まず手始めに購入を検討している」と話す人もいた。

 

 注目は「シニア向け無料パソコンスクール」。スクールでは参加者が実際にパソコンに触れながら、やさしいパソコン操作方法や画像付き電子メールの送り方、生活情報へのアクセス方法などを学べるなど、パソコンやインターネットが初めてというシニアも安心して「はじめの一歩」を踏み出せる充実した内容だった。また、熟年向けネットワークや情報サービスにアクセスしたり、ネットで楽しむ囲碁、将棋、書道なども体験できるとあって、夫婦揃って受講する姿が目立った。Web上の最近のターゲットは「女性」だが、今後シニア向けのポータルサイトの創刊ラッシュを思わせる盛況ぶりだった。なお、スクールは、富士通ラーニングメディアと日経PCビギナーズ21などの協力により期間中毎日行なう。

 

 昨年同様、今年も女性向けブースが多かった。パソコンの画面上でオリジナルの口紅が作れるミニファクトリー「紅工房」のデモンストレーションを行なっていた「@my-lips」と、自分の名前とメールアドレスとの相性診断ができる「イーライフ」のブースが特に人気を集めていた。また「Woman's Garden on the net」では、女性のネットワークユーザーを対象に実施した「女性ネットワーカー白書アンケート」をもとに女性に役立つコンテンツやオンラインショッピング情報などを紹介した。ECで購入できる資生堂パーラーのアイスクリームやザ・ギンザの秋の新製品なども展示されていた。

 

 また、オンラインショッピングや旅行、オークションのほか、401kの導入や郵便貯金の償還を迎えて資産運用への関心が高まっていることから、ネットバンキング・株式などのオンライントレード、金融情報サービスなど、特に生活に密着した最新インターネットコンテンツを楽しむ姿が目立っていた。

(2000/7/21)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp