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【イベントレポート】

日本の最先端各種技術が一堂に集結!「ゆめテク」開催

■URL
http://www.nikkei.co.jp/events/yumetech/

 企業、国立研究機関、大学など100を超える出展者が研究・開発の最新成果を競う科学・技術の博覧会「21世紀夢の技術展」が東京ビッグサイトで8月6日まで開催されている。イベントは最先端の科学・技術をわかりやすく披露、紹介し、体験や展示を通じて楽しみながら科学・技術の大切さを訴えていくもの。会場は「環境保全」「情報・通信」「生命科学」「宇宙・海洋開発」「生活基盤」の5つの分野を中心とした技術が集結、テーマに沿って振り分けられている。会場内は、子供向けの実演やゲーム形式の展示が数多く行なわれている他、夏休みということもあってか親子連れで賑わっていた。

 NECのブースでは、指紋認証システムをゲーム形式で体験できるコーナーが設けられた。読取装置に指紋を認証させてインターネットへ接続し、オンラインショッピングで品物を購入し支払うまでを疑似体験できる。最初にもらったお小遣いと購入金額の誤差が50円以内なら粗品がもらえるため特に女性の人気を集めていた。

 

 特に人気が高かったのはセガ・エンタープライゼスのブース。アミューズメント施設間を超高速・大容量の光ファイバーで結び、デジタルコンテンツ上でリアルタイムコミュニケーションを実現するネットワークサービス「エンターテイメントステージnet@」のデモンストレーションを行なっている。映画やアニメ、ミュージックビデオクリップの閲覧、対戦ゲームなどが専用の端末で楽しめるというもの。会場では、ネットワークによるコミュニケーションカメラなどを装備したパソコンの前に座り、映画や音楽などのコンテンツ、テレビ電話を楽しめるほか、離れた施設にいる人とビデオチャットなどができる。

 また、NTTグループのブースでもネットワークゲームサービス「ゲーマーズドリーム」のデモンストレーションが行なわれた。3,000人の同時接続によるマルチプレイが可能なもの。会場では原始時代で知らない人と出会ったり、いっしょに冒険したりするネットワークRPG「ストーンエイジ」を体験できるため、子供達の人気を集めていた。

 

 注目したのは、AV・情報機器や電化製品、住宅設備が結びつき、さらに社会のインフラサービスと結びついたデジタルネットワーク「ホーム・インフォメーション・インフラストラクチャー」を紹介している松下電器産業のブース。ネットワークエアコンやネットワーク冷蔵庫の他、日々の体重・体脂肪率をトイレでチェックできる「健康トイレ」や、ネットで在宅健康管理ができる「電子健康チェッカー」などが展示され、実際に体験できる。「健康トイレ」では測定値を家庭内のサーバーに蓄積し自己管理ができる以外に、医療機関などに接続し健康アドバイスを受けることもできる。

 「電子健康チェッカー」は超高齢化社会に向け開発しているもの。体温・血圧・脈拍・体重・体脂肪の自動計測ができ、音声ガイダンスがあるため簡単に操作できる。やけどや怪我を負った場合にリモートで患部をチェックできる「スコープ」もついている。また、テレビ電話で医師や健康アドバイザーと会話ができるほか、Eメールを使って健康情報やアドバイスを受けることも。松下電器産業では数年後には実用化にこぎつけたいとし、主に病院を対象に販売、患者に病院側からレンタルすることを想定している。

 

 開場時間は、日曜から木曜までが10時~19時、金曜と土曜が10時~21時。入場料は、前売券が大人1,000円・高校生300円、当日券が大人1,500円・高校生300円(いずれも1日券)、午後5時以降の入場は大人500円、高校生は無料。中学生以下・65歳以上はいずれも無料となっている。

(2000/7/25)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


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