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【回線 / プロバイダー】

WIとNTT-MEほか、住宅向け無線常時接続サービスを開始
インターネットマンション周辺エリアへ限定提供

■URL
http://www.ntt-me.co.jp/news/news2000/nws000727.html(NTT-MEのリリース)

左からNTT-ME・池田社長、WI・藤田社長、コーラス・山田社長
 ワイヤレスインターネット株式会社(以下WI)、株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー(以下NTT-ME)、コーラスコンピュータ株式会社(以下コーラス)、株式会社日本興業銀行グループ(以下興銀)は、住宅向けの無線接続サービスの提供を9月より開始する。

 WI社は昨年8月に設立。7月27日に郵政省より第一種電気通信事業の許可を受け、実質的なサービス開始を発表した。提供するサービスは定額制の大容量常時接続サービス「ブロードバンドアクセスサービス」。具体的には一般住宅向けの無線接続サービス“ワイヤレスアクセスサービス”を9月より、企業向けに光ファイバーによるビル建物間専用線サービスを12月よりそれぞれ開始する。記者会見では開始予定が近い一般向けサービスに絞って説明を行なった。

 WIとNTT-MEはこれまで無線接続のインターネットマンションを2,000戸以上手がけているが、周辺住民からも接続対応の要望が多く寄せられていた。この状況を受け、WIが第一種電気通信事業の許可を取得。周辺住宅の子機からインターネットマンション(無線基地局)までを無線でつなぎ、IP常時接続サービスを提供する形となった。

 具体的には、光ファイバー(数~10Mbps程度)の光ファイバーを引き込んだインターネットマンションに無線基地局(親機)を設置し、そこから半径400メートル圏内、標準200件(住宅)程度が対象となる。2.4GHz帯を4周波数チャンネルで利用し、伝送速度は実効で最大1Mbps、1親機あたりの子機(住宅)は50程度になる。家庭に入る際にはベランダなどに設置した子機から10BASE-T端子の接続となる。

 料金はISPへ無線接続サービス料として請求され、初期加入時は調査・手数料2万円程度(工事費別)、月額使用料2,300円程度を予定している。ユーザーは無線アクセス料金とISPの接続費用を合わせて支払う。ISPには当面NTT-MEのサービス「WakWak」を利用し、月額使用料約5,000円程度を予定している。工事や保守はNTT-ME、無線機器提供はコーラスが行なう。

 サービスは兵庫県の「阪急日生ニュータウン」2500戸を含め、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県などのインターネットマンション周辺・約40ヵ所から開始し、需要によって拡大する予定だ。

(2000/7/28)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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