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【新サービス】

ソフトバンク・イーコマース、米社と逆オークションサイト開設

■URL
http://www.softbankec.co.jp/ (ソフトバンク・イーコマース)
http://www.priceline.com/ (Priceline.com)

 ソフトバンク・イーコマース株式会社(以下ソフトバンク・イーコマース)は31日、旅行や個人向け金融商品、ガソリンなど日用品の逆オークションによる販売を行なっている米国Priceline.com,Inc(以下PCLN)と日本法人「プライスライン・ドット・コム ジャパン株式会社」を設立すると発表した。設立は8月を予定。

 新会社の資本金は9億6,000万円で、出資比率は、まずソフトバンク・イーコマースが100%出資する形を取るが、同時に転換社債としてPCLNが同額を資金提供するため、実質的には50%ずつとなる。代表取締役社長には宮内謙ソフトバンク・イーコマース代表取締役社長が就任する。

 新会社では、消費者が商品やサービスの購入希望価格を提示し、その提示価格で企業が応札する消費者主導の逆オークションサイト「プライスライン・ドット・コム・ジャパン」を開設する。まず、ホテルの空室や航空機の空席などの旅行関連商品を逆オークション形式で販売し、順次カテゴリーを増やしていく。サービス開始は2001年春を予定している。逆オークションシステムはPCLNが1997年に米国でビジネスモデル特許の認定を受けており、日本でも申請中。

 具体的な仕組みは、まず、消費者が希望する商品の価格や種類などの商品情報と住所・氏名、クレジット番号などの個人情報を「プライスドット・コム ジャパン」のサイトに入力。消費者からの情報は各提携企業に届き、入札がなされ、売買が成立した時点でクレジットカードによる決済が行なわれる。売買の成否はEメールで連絡する。

 PCLNの日本法人設立について、孫正義ソフトバンク株式会社代表取締役社長は「消費者主役型モデルにより、日本の消費者に新しいスタイルのショッピングが提供できる」とし、「新しいビジネスモデルを提供することに意味がある」と述べた。また、米国のシステムを持ってくる上での日本での問題は「規制」とし、航空各社が行なわなければならない運賃の届け出制については「航空各社とプロジェクトチームを作って検討していく」とした。

 PCLNは1998年4月に設立。全米の成人におけるインターネット企業のブランド認知度調査で上位4位に入る有力サイト。売上高は2000年4-6月期で約3億5000万ドルで、今年度の売上高は10億ドルを見込んでいる。これまでの利用者数は約700万人、今年末までに1,000万人を見込んでいる。「プライスライン・ドット・コム ジャパン」はオーストラリア、東南アジア、ヨーロッパに次ぐPCLNの4番目のグローバル拠点となる。

(2000/7/31)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


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