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http://www.scei.co.jp/corp/pdf/000801.pdf (SCEIのリリース)
「iモードもいっしょ」のイメージ。(C)2000 Sony Computer Entertainment Inc.
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株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCEI)と株式会社NTTドコモは、SCEIのプレイステーションとNTTドコモのiモードを連携させた新サービスの共同開発で提携を発表した。
これは現行のiモード機や今冬発売されるJava対応のiモード新型機を専用接続コードでプレステに接続し、プレイステーションとiモードを連携させて1つのゲームを楽しめるようにするものだ。iモードで育成したキャラクターをプレイステーション上で他の人のキャラクターと対戦させるといった遊び方ができる。
またプレイステーションの液晶モニター(オプション・来春発売予定)がC-HTMLに対応しており、iモードの公式サイトや、そのほかのiモード対応サイトのプレイステーションでの表示も可能になる。
サービスの例として紹介されたのが、人気の“お話しゲーム”「どこでもいっしょ」の第3弾となる「iモードもいっしょ」(仮題)。iモード上でキャラクターと会話が楽しめるほか、サーバーからiモード端末に“トロ”のメッセージが配信されたり、メールで名刺交換ができたりといった新機能が付く。iモード版は年末に開始予定で、来春にプレイステーションと連携して楽しむためのパッケージ版の発売を予定している。他に競走馬をiモードで育成してプレイステーションでレースを楽しむ競馬ゲームもデモンストレーションが行なわれた。
プレイステーションは現在世界で7,700万台以上、日本では2,000万台以上が普及し、PS2もすでに300万台を突破している。一方、iモードは今週末に1,000万台を突破すると見られている。この強力なプレーヤー同士が提携した背景を、SCEIの久多良木健社長はこのように説明した。「CD-ROM、DVD-ROMとパケット通信を合わせることで、大きな可能性が生まれる。パケット+パッケージという形を、今後のプレイステーションではメインにしたいと考えている。PS2はブロードバンドと、PSOneはiモードと共にネットワークに対応していく」(久多良木氏)。またNTTドコモ取締役ゲートウェイビジネス部長の榎啓一氏は、「iモードは現在約6割がゲームや着信音ダウンロードなどエンタテインメント系のサービスで、プレイステーションともユーザーが重なる部分が大きい。一方で、マーケットや得意分野では補完が可能な強力な組み合わせと言える。常に携帯を使うのでなく、家で大きな画面で見る楽しみも提供したい」と述べた。
両社は今後協力してゲームソフトメーカーにJava対応iモードアプリケーションの仕様を公開し、対応ゲームやコンテンツ開発を推進する。また次世代携帯電話方式・W-CDMAへの対応も予定している。
iモードとプレイステーションを連携したゲームのモデル図
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右がSCEI久多良木社長、左がNTTドコモ榎取締役
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(2000/8/2)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]