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【業界動向】

EricssonとRedHatがネット家電、家庭内通信分野で協力

■URL
http://www.ericsson.se/pressroom/20000801-0038.html
http://www.redhat.com./about/2000/press_ericsson.html

 スウェーデンのEricssonと米Red Hatは1日、一般家庭で使われる家電や通信サービス分野での新商品開発について協力していくと発表した。

 両社はJavaのような業界標準技術や、Red Hatが強みを持つオープンソース技術、さらに、現在発展中のブロードバンドネットワーク技術やBluetooth技術を用いて、一般消費者向け商品を開発する。開発は商品だけにとどまらず、電話会社、ISP、ASP向けに新たなインターネットサービスを設計していく予定だ。

 具体的には、EricssonはRed Hatのオープンソース技術、例えば「Embedded red Hat GNU development tools」の開発を支援しするほか、共同でネット家電におけるコンテンツの配信の効率化、認証技術のための新しいメカニズムの開発を進めていく。

 すでに両社は「Ericsson Cordless Screen Phone」の開発を進めており、2000年2月にドイツで開催された国際展示会「CeBIT2000」において展示された。この商品は今年終わりにも発売される予定となっている。

 両社の協力関係についてEricsson Home Communicationsの副社長Bjorn Krylander氏は「このイニシアティブは、家庭におけるモバイルインターネットデバイスの新市場に息を吹き込むものだ。Red Hatは、このイニシアティブを実行するのに不可欠なソフトウェアと専門技術を有している。例えば、家庭内通信用に安価で信頼できる組込Linuxソフト、何千ものモバイルデバイスをしっかりと結びつけるバックエンドインフラとインターネットサーバーといったものだ」とコメントしている。Linuxやそれに基づく技術が、家庭内通信やネット家電分野において、メーカーにも、通信キャリアにとっても重要な役割を果たすことを指摘した。

(2000/8/2)

[Reported by taiga@scientist.com]


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