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http://www.icann.org/announcements/icann-pr31jul00.htm
http://www.icann.org/nomcom/
世界のドメインやIPアドレスを管理しているICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は、7月31日まで登録を受けつけていた一般会員制度「At Large Membership」プログラムの会員登録数が、全世界の合計で158,000人を越えたことを明らかにした。この数字は、当初予測した数の30倍を越えるという。そのため、7月中旬ごろからサーバーへの負荷が急増し、登録したくても登録できないという現象が続いていた。
この背景には、ICANNに理事を送り込むため、各国のNIC(Network Information Center)などを中心とした活発な登録活動があった。個人がICANNの一般会員になると、CANN理事会の理事選出に参加することができる。そのため、日本でも「ジャパンICANNフォーラム」らが日本からの参加を呼びかけていた。その結果、それまではわずかだった日本からの登録者が、7月中旬には世界中で飛び抜けて1位になった。が、その後、7月末にはアジア各国の登録が爆発的に増加し、日本と肩を並べるところも出てきた。例えば中国のCNNICでは、「争取国家利益」といったキャンペーンを展開しており、国境を越えたインターネット自治を目指したAt Large Membershipが、国レベルでの活動となっていたことをうかがわせる。
なお、最終的な世界各地域からの登録者数は次の通り。
アジア/オーストラリア/太平洋:93,782人
ヨーロッパ:35,942人
ラテンアメリカ/カリブ:6,486人
北アメリカ:21,596人
アフリカ:787人
また、8月1日には、理事指名委員会が推薦するICANN理事候補者が発表された。平行して、At Large会員の推薦による追加候補の受け付けが8月31日まで行なわれる。
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■ジャパンICANNフォーラム、日本からのICANN一般会員への登録を呼びかけ
/www/article/2000/0615/icann.htm
(2000/8/2)
[Reported by junko@impress.co.jp / shin-s@cyberdude.com]