インターネット視聴率調査会社の米Nielsen//NetRatingsは17日、米国におけるインターネットの世帯普及率が今年7月現在で52%に達したとする報告書を発表した。家庭からのインターネット利用者は1億4,400万人に達し、1999年7月の1億630万人に比べ35%増加した。
調査によると米国のインターネット利用者は、1カ月当たりインターネットに約10時間を費やしており、1年前に比べて26%増加している。また、1カ月に閲覧するページビュー数は、前年同期の353ページビューから709ページビューと倍増。一方、1カ月に訪問するユニークサイト数は、1年前の12サイトから10サイトに減少した。
NielsenのSean Kaldor副社長は「パソコンの低価格化や高速インターネット接続の料金の低下が、インターネットの普及を促進した」と分析。さらに「Webの閲覧ページ数が増えているのに対し、訪問するサイト数が減少したことは、サーファーの『注意』を引きつけたい新興のインターネット企業にとって、障壁が高いということを意味している。Amazon.comのような企業がブランドを効果的に活用しているように、オンラインではブランド力が重要だということを浮き彫りにしている」と分析している。
(2000/8/18)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]