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米調査会社のGartner Groupは17日、「音楽業界はNapsterとの法廷闘争を続ける一方で、インターネット市場での成功に向けて、新しいデジタル音楽配信モデルに速やかに取り組む必要がある」との調査報告を発表した。同社は、曲単位の販売や、ダウンロード後にCDを購入するという、2つの新しい音楽配信モデルを提唱している。
Gartnerは、消費者がCDを視聴して、購入を希望する曲があればCD全体ではなく曲単位で購入できる配信モデルを提唱している。同社アナリストのP.J. McNealy氏は「MP3ファイル形式を初めとする技術開発により、デジタル音楽形式はありふれたものとなった。多くの消費者は、アルバム全体ではなく、CDの中から3~4曲を購入したいと考えている」と分析している。
CD全体の価格を1曲当たりに換算すると4~5ドルとなるが、この価格は割高で、1曲当たり0.99~1.99ドルに設定し、レコード会社は代わりの収入を見つける必要があると、Gartnerは提言している。
もう1つの音楽配信モデルとして、CD全体をダウンロードした後に、CDの「ハードコピー」を受け取るという、従来とは逆のモデルを提唱。このモデルでは、ダウンロード購入の場合と、CDも購入する場合の2つの価格を用意する。消費者はコンピューターでMP3ファイルを聴いた後、オーディオ機器でCDを聴くために追加料金を支払うかどうかを決定できるようにするという。
(2000/8/21)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]