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【新サービス】

広告売り上げの60%をくれる「無料」ISPが米国で登場

■URL
http://www.miraclenet.com/

 広告を見ることによってプロバイダーの接続料が無料になるサービスは日本でも普及の兆しを見せているが、米国、英国でもかなりの利用者を獲得している。しかし、今回米国で登場したMiracleNet.comは、無料よりも「安い」、つまり使えば使うほどお金をくれるプロバイダーだ。

 この企業は一般的な無料ISPと同様にメール、Web、その他オンラインショッピングなどのサービスを提供しているが、表示される広告によって生み出される売り上げの60%を利用者に還元するという。

 広告の費用はそれを見る人が多ければ多いほど増えることから、同社では利用者を増やす方法を講じている。例えば、利用者が送信するメールには同社の広告と発信者を特定するデータが添付されており、そのメール広告に基づいて受取人がMiracleNetに加入すると、その人の売り上げが紹介者(つまりメール送信者)に上乗せされる。またメールによらずとも、普通に友人を紹介して入会してもらっても同じ仕組みになっている。実際は他の人を紹介しなくても普通の無料プロバイダーのサービスとして利用できるのだが、見る人が増えれば増えるほど広告料が増え、ひいては自分の懐に入る利益が上がることから、同社では「顧客を営業部隊にする」方法だとしている。

 この一見風変わりなアイディアについて同社の創設者で社長でもあるLarry B.Marcus氏は「これは論理的に帰結される次の一歩だ。現在ISPは広告主からの売り上げ、製品、サービスから売り上げを上げている。顧客はその中から妥当な分け前をもらってもいいのではないか」とコメントしている。

(2000/8/23)

[Reported by taiga@scientist.com]


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