サイトでは、商品やサービスについて評価コメントを書き込むことができる(要会員登録:無料)。評価者にポイント制度を採用。評価者は読む価値があったり参考になったコメントにボタン1つで投票でき、同時に評価されたコメントにポイントが加算される。PTPではWeb上でポイントを採用する企業と提携し、特典を提供していく予定。ほかにも各賞を作り四半期ごとに表彰を行なったり、「読む価値あり」コメントをまとめて本や白書を出版したりする。また、消費者の声や評価を企業に「マーケティングデータサービス」という形でフィードバックし、商品開発やサービスの向上をしてもらうことを要求できるようになるとしている。
もちろんサイトでは、会員登録なしで消費者の客観的な評価を見ることや商品を使用した後の本音の感想を聞くこともできる。ある商品・サービスの評価を見る場合、ユーザーは自分と同じ職業や性別・年齢の人たちの評価や自分と同じような趣味・テイストを持った人たちの評価など自由に切り口を変えて見ることができる。実際「化粧品・洗顔料・フォームタイプ」のランキングを見てみると、総合ランキング以外に「洗浄力」や「肌への優しさ」などからランキングをカスタマイズ表示することができる。また、1つ1つのコメントが充実していて読み応えも十分なものとなっている。PTPでは秋頃までに商品の横に「買う」ボタンを設置、小売サイトのリンクへつなげることで評価を参考にしてその場で商品が購入できるようになるとしている。
CEOの有吉昌康氏
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CEOの有吉昌康氏は「使った人の本音の評価を聞くことで、商品やサービスの供給者と消費者の情報格差は少なくなる」とし、「消費者がパワーを持つ『消費者の時代』をサポートしていくことがPTPの使命」と述べた。メーカーなどから広告を取らないためどんな痛烈な批判やコメントを書いても「広告主に遠慮してコメントをカットすることはない」と断言した。
PTPは5月に設立。技術担当のCTOに竹中直純株式会社ディジティ・ミニミ代表取締役が就任している。ビジネスモデルは (1)ECサイトからのキックバック(2)商品を評価されている企業に対するマーケティングデータサービス(3)商品開発・新規事業開発などの企画&モニター・スタッフの派遣―の3つを掲げている。
PTPでは、Web上の掲示板でコメントをしている人に直接アプローチするなど「人海戦術」で1ヶ月以内に会員数1万人、今年度の売上目標を5,000万円とし、来年度には単年黒字を目指すとしている。サイト開設時のカテゴリーは、「携帯電話・PHS」「デジタルカメラ」「化粧品」「映画・ロードショー」。年内には10~15のにカテゴリーを増やしていく。
(2000/8/24)
[Reported by moriyama@impress.co.jp]