米CDNOWの株主が同社に対する集団訴訟をペンシルバニア東区連邦地裁に起こしたことを、法律事務所のAbbey, Gardy & Squitieriが明らかにした。訴訟は、2000年1月28日から3月28日にかけて同社株式を購入した株主を代表としている。さらに訴状では、7月26日時点での株主や、BertelsmannによるCDNOWの株式公開買付けが終了した8月22日までの株式相続者も代表するとしている。
CDNOWは1999年7月13日、ソニーとTime Warnerの合弁会社である音楽・ビデオ通販会社の米Columbia Houseと合併することで合意したと発表。しかし、2000年3月13日、合併を撤回すると発表している。CDNOWは合併撤回の理由について、Columbia House社の財政状態が思わしくなく、CDNOWにとって前向きなものと繰り返し説明していた。
これに対し原告側は、2000年1月28日以前にCDNOWの外部監査役から同社の経営維持が困難だと指摘されたこと、それがColumbia Houseとの合併の妨げになる懸念があったこと、CDNOWは合併なくして存続することは不可能なこと、などの報告を怠り、損害を受けたと訴えている。
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(2000/8/28)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]