ロペのスタッフたち。前列中心がICMLを開発した鼠屋将志氏
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ICMLは「Intermedia Casting Markup Language」の略称。音声やテキスト、flashファイルなど、さまざまな形式のデータを組み合わせて表示できる記述言語で、「SMIL」よりも多機能という。具体的には動画にマーカーを埋め込み、再生時間に合わせた情報表示ができる「同期」や、動画再生中にユーザーが好みのレイアウトに変更できる「マルチレイアウト」、例えばライブ映像で「ギタリスト」を選ぶとギタリストがアップの時は映像を大きく、他メンバーのアップ時は映像を小さくしてギタリストの情報を入れるといった動作が可能な「マルチシナリオ」などの特色を持っている。閲覧は専用ブラウザーを用いるか、ActiveXなどで通常のWebブラウザー内での閲覧もできる。ブロードバンド時代を視野に入れ、300Kbps以上で快適な閲覧が可能だという。
ロペではICMLによるパートナープログラム「IPP」(ICML Partners Program)も併せて発表した。こえrは同社がICMLによるコンテンツ配信やサーバー管理、EC代行などを行ない、コンテンツ提供事業者や販売事業者、コンテンツを掲載するWebサイトなど、各パートの負担を少なくし、効果的な配信やECに結びつけるというものだ。今後具体的にコンテンツ提供元や配信サイトなどの提携先を詰め、今年末にはテスト配信を目指す。
同社は1997年2月に有限会社ステインとして設立、今年5月に株式会社ロペに社名変更した。9月にソフトバンクインベストメントから1億6,000万円の増資を予定している。
(2000/8/29)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]