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米国の主要大学50校の内17校に当たる34%が明日始まる新学期からNapsterを禁止することが米Gartner Groupの調査で明らかになった。
調査によると、Napster利用を禁止するのはジョージア州立大学、ニューヨーク大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校、エール大学など17校。またNapster利用を許可する予定の大学はボストン大学、コロンビア大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、プリンストン大学、スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、ワシントン州立大学など33校となっている。
こうした大学側の動きに関してGartnerのアナリストRobert Labatt氏は「大学内の音楽ダウンロードに関する規則を改定し忘れるような大学学長にはなりたくないものだ。長い法廷闘争は高くつくし、今の時期なら判例を作るために一つの学校だけを選び出すのは容易だろう」と述べ、大学として音楽のダウンロードに関する倫理基準、学則を作るのが急務であることを指摘した。当然のことながら、この新しい学則を作り上げる際には、著作権法だけでなく、検閲に関する種々の事項、ネットワークキャパシティーへの配慮、道徳的、倫理的な問題までを含めて考えなければならない。
またGartnerのシニアアナリストP.J.McNealy氏は、こうした大学の動きが大学だけにとどまらないことを指摘し、「企業の管理職にある人はこうした大学における前例から学び、それぞれの組織内の著作権関連規則が作られ、遵守されるよう注意する必要がある」とコメントした。
(2000/8/31)
[Reported by taiga@scientist.com]