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【業界動向】

コンパック、ネットコンピューティングブランド「iPAQ」を国内発表
エキサイトなどと提携し、ビジネス向けポータルも展開

■URL
http://www.b2bpot.com/ (b2bpot.com)
http://www.compaq.co.jp/products/ipaq/internetdevices/index.html (iPAQ情報)

 iPAQ Internet Deviceコンパックコンピュータは4日、インターネットコンピューティング時代に向けたブランド「iPAQ」のビジネス市場戦略を発表した。インターネット端末「iPAQ Internet Device」を国内においても投入するとともに、ビジネス利用向けポータルサイト「b2bpot.com」を開設した。米国ではすでに今年はじめ、iPAQ Internet Deviceの発売が開始されているが、日本市場ではb2bpot.comのサービスも合わせて提供するという方針により発表が今日まで遅れるかたちとなった。

 iPAQブランドは、「iComputing」「iAppliance」「iService & iSolution」という3つのカテゴリーから構成される。このうちiComputingのカテゴリーは、従来の企業内におけるコンピューティング環境に対応するハードウェアを提供するもの。iPAQ Internet Deviceがこれに含まれ、イントラネットのクライアントやASP用端末、ECサイトの会員向け端末といった利用をターゲットにしている。キーボードにはウェブサイトにワンタッチでアクセスできる「インターネットボタン」が装備されており、PCIスロットなどの不要な機能が本体から排除されている。商品構成は、CPUにCeleron/500MHz、OSにWindows 2000 professionalを搭載し、シリアル/パラレル端子も排除したレガシーフリーモデル(6万9,800円)など3モデルとなっている。

 iApplianceは、今後拡大が見込まれるモバイル環境やワイヤレス環境におけるハードウェアのカテゴリー。すでに米国で発表されている「iPAQ Pocket PC」を、2001年の上半期にも日本市場に投入することが決定しているという。

 「従来であれば、ハードウェアカンパニーということで、これでおしまいだった」が、iPAQのコンセプトの中では、iService & iSolutionという「2つのハードウェアに対するサービスとソリューションも合わせて提供していく」(コマーシャルビジネス統括本部インターネットプロダクト部・湯浅茂氏)。iService & iSolutionの提供形態としてはまず、インターネットボタンによるビジネスが挙げられ、検索サイトのリンク先としてはエキサイトと契約済みだ。今後はビジネスPCすべてにインターネットボタンを装備していくという。

 これに加えて今回、ビジネスユーザーをサポートするポータルサイトが発表された。b2bpot.comでは、いわゆる「B2B(Business to Business:企業間商取引)」とともに、「B2E(Business to Employee:従業員/企業内個人向け商取引)」の分野をカバーする。同社では、この2つを合わせて「b2b」と呼んでいる。開設にあたっては、検索サービスやコンテンツ提供などサイト運営面でエキサイト、ストリーミング番組の提供でJストリーム、ウイルス情報の提供および定義ファイルの販売でシマンテック、ビジネス向けモバイルASPの提供で日本通信、オンラインサービスの提供でピーエスアイネットの5社と提携した。

(2000/9/4)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp