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【新技術】

日本テレコムとEricsson、WCDMAでIPベースの音声通話実験

■URL
http://www.ericsson.com/pressroom/20000906-0003.html

 J-PHONEを傘下に抱える日本テレコムと、スウェーデンのEricssonは、次世代携帯電話技術「WCDMA」上でIPベースの音声通話(VoIP:Voice over IP)の実験に成功したと発表した。この技術が実用化されると、いままで別々に通信していたデータ通信と音声通話が一つになり、設備や運用などの面でコスト削減が見込めるという。

 実験には、Ericssonが開発しIETFで標準化中のヘッダー圧縮技術「ROCCO(Robust Checksum-based Header Compression)」を使用。実験の結果、音質の劣化を防ぎ、実用に耐える音質の通話ができたという。

 有線の通信サービスではこのように音声とデータの両方をIPベースで扱うサービスが注目されており、日本テレコムも「SOLTERIA」サービスを提供している。

 なお、cdma2000では「HDR(High Data Rate)」などデータ専用の高速通信技術が提唱されているが、それと競う立場にあるWCDMAでは現在のところ、そうしたデータ専用通信技術は提唱されていない。

(2000/9/7)

[Reported by masaka@impress.co.jp]


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