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【業界動向】

米DigiScentsが米SenseITを買収、「嗅覚」の専門家が顧問に就任

■URL
http://www.digiscents.com/inside/news/releases/press_09062000.shtml

 米DigiScentsは6日、デラウェアにあるSenseIT Technologiesを買収したと発表した。買収はDigiScentsの株式によって行なわれたが、買収金額などの詳細は明らかになっていない。

 両社は共にインターネットを通して香りや匂いを送るための基礎技術を開発している。コンピューターに匂いを調合するための機械を接続し、インターネットを通して送られてくるデジタル信号を元に匂いを人工的に創り出すというビジョンを両社は描いている。この技術によってWebを見たり、メール、映画、音楽、ゲーム、広告などの分野で匂いという新たな表現の手段を加えることができると考えられている。

 SenseIT社はインターネット起業家Eli Fisch氏と、イスラエルのワイズマン工科大学の二人の教授Doron LancetとDavid Harel氏らによって設立された会社。Lancet氏は嗅覚の科学に関する専門家であるだけでなく、イスラエルのヒトゲノムプロジェクトのリーダーでもある。またHarel氏はワイズマン工科大学数学コンピューターサイエンス学科の学部長で、Statecharts言語の発明者、I-Logix社の創立者でもある。両氏は共にDigiScentsの科学顧問に就任することになった。

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(2000/9/7)

[Reported by taiga@scientist.com]


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