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【通信事業】

東京めたりっく通信、NTT ComにDSL回線を卸売り
全国主要都市へのサービス拡大も視野に

 東京めたりっく通信は、同社のDSL回線をNTTコミュニケーションズ(NTT Com)にホールセール(卸売り)することで合意したと発表した。提供を受けたDSL回線は、NTT ComがISPに提供しているセルリレー網に接続される。これにより、NTT Comがネットワーク運用を請け負っているISP各社において、DSLによるアクセスサービスの提供が可能になる。

 具体的なISPについては明らかにされていないが、早ければ10月にもエンドユーザーに対してDSLによるアクセスサービスが提供されることになる。サービスエリアは、東京めたりっく通信およびグループ会社がDSL回線を整備中の東京、大阪、名古屋の3エリア。通信速度や料金などは、ISPがそれぞれ設定する。東京めたりっく通信ではこれまで、DSLサービスを直接エンドユーザーに提供してきており、他の通信事業者に回線を提供するホールセールは今回が初めてとなる。

 東京めたりっく通信の平野剛CEOは、「この接続が持つ、今一つの意義として、全国主要都市への展開が可能となったこと」とコメントしており、今後はNTT Comのバックボーンと東京めたりっく通信のDSLアクセス回線を組み合わることで、サービスエリアを拡大していくことが予想される。ただし、現在のところ、資本参加まで踏み込んだ提携については考えていないという。

 なお、NTT Comによると、東京めたりっく通信から提供を受けるDSL回線については、あくまでも同社がネットワーク運用を請け負っているISP各社のサービスに利用するものだとしている。OCNなど自社のサービスで利用するDSL回線については、同社も資本参加するアッカ・ネットワークスやNTTの東西地域会社から調達する方針だ。

(2000/9/7)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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