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http://www.jwa.or.jp/ (日本気象協会)
日本気象協会とハレックスは8日、3時間先まで10分ごとの降水量を2.5kmメッシュで予測する「超短時間局地降水予測サービス」を同日より提供すると発表した。まずは専用回線と通信衛星回線を通じて提供するが、ウェブやモバイル端末向けのサービスも提供する予定。
NTT東日本が開発したシステムにより、10分間という非常に短い単位での局地予測が可能になった。レーダー画像の降水パターンを“テクスチャー”とみなし、その変化を動力学的に捉える「ダイナミックス・テクスチャー法」を採用。通常の予測計算に用いられる気温や湿度などのデータを使用せず、画像処理技術と予測方程式を組み合わせて予測を行なっているのが特徴だ。従来の方法と比べ、3時間後の予測で70%以上精度が改善されているとしている。
予測エリアは沖縄を除く、北海道、東北、関東/中部、関西/中国/四国、九州の5ブロック。サービスはブロック単位で提供され、料金は月額15万円(1ブロック含む)、1ブロック追加につき3万円となっている。なお、回線料金と端末は別途必要で、Windows NT4.0以上のパソコンで利用できる。自治体での災害対策、農家における農作物の育成管理、スポーツ/イベント運営などでの利用を見込んでいる。
(2000/9/8)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]