■URL
http://press.nokia.com/PM/790119.html
Nokia Home Communicationsは8日、デジタル放送とインターネットを同時に利用でき、PVR(Personal Video Recorder)機能などを備えた総合的なメディア端末を計画していることを発表した。この端末はLinuxなどのオープンソースソフトウェアを利用して造られる予定。
ハードウェアはx86互換アーキテクチャーで、NokiaのDVB受信機(デジタル放送受信機)、ハードディスク、PCIモジュールとしてネットワークインターフェイスなどを備えた物になる。またその上で動くソフトウェアはLinuxを基盤にXFree86ウィンドウシステム、Mozillaブラウザー、その他のプロトコルや規格を実装する。
TV番組は、TV放送のほか、ADSLによりインターネットを通しても受信できるようにする。さらに生放送を一時停止や巻き戻ししたり、HDDにビデオ録画できる、PVR機能も付いている。そのほかにもメール機能、3Dゲーム、プリンターやデジタルカメラへの接続機能なども利用できる。インターネットとテレビ画面は、画面分割して同時に表示したりもできる。
Nokiaではこの端末を構成するソフトウェアをすべてオープンソースソフトウェアとして公開する予定で、このメディア端末のためにたくさんのアプリケーションが造られるようになることを期待している。その第一段としてLinuxからデジタル放送コンテンツを利用できるようにするためのDVB APIを公開する計画になっている。
(2000/9/10)
[Reported by taiga@scientist.com]