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【特集】

不況の今こそ資格を取ろう!

 今「資格」が熱い!! 世の中は実力主義、そして未曾有の大不況時代を迎えている。大企業に勤める会社員も、何かアピールできるものがなければいつリストラにあうか分からない。資格を取得すると、企業によっては取得者に奨励金を給付したり、資格手当を支給したりするほか、特にTOEICの点数などは人事の評価で使う企業が急増してきた。また、資格を取得したことで待遇や給料が良い会社へ転職する人や独立する人もいる。

 資格を取得したくても勉強時間がない、独学で勉強をしているけど自分の実力がどのくらいか分からない、資格は取りたいけど専門学校はお金がかかる―と忙しい現代のサラリーマンの悩みはつきない。そこで今回はそんな人に最適な、パソコンさえあれば自分の時間に合わせて実力を試せる「無料オンライン模擬試験」を取り上げてみたい。自分の基礎知識を試す意味で、受験予定のない人もぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。

ポータル的な総合サイト
語学系資格を取ろう
IT系資格を取ろう
いろんなジャンルの資格を取ろう

●ポータル的な総合サイト

 最初に、オンライン模擬試験のポータル的な総合サイトを取り上げておこう。いずれも語学やIT系のような定番資格だけでなくマイナー系も勢ぞろい。幅広いジャンルの模擬試験を受けられる。どれも簡単に短時間で取り組めるので、仕事の合間などに気軽に試してみよう。

■License World
http://www.licenseworld.co.jp/cgi-bin/lic.cgi?Type=01
http://www.lycos.co.jp/school/exam/ (LYCOSスクール)
 TOEICや英検のほか、公認会計士や通関士など模試は40種類以上。特にデジタル系は充実。初級/上級システムアドミニストレーター試験や第1種/第2種情報処理試験などの定番からシステム運用管理エンジニア試験やマイコン応用システムエンジニア試験というマイナー系まで網羅している。試験問題は毎日更新。1回につき10問出題される。採点結果はメールで知らせてくれる。LYCOSスクールでも同社が提供する「日替わり模試」を受けられる。

■ISIZE STUDY
http://www.isize.com/study/work/check/
 気になる資格の試験を体験できるお手軽サイト。すでに勉強を積んでいる人には少々簡単な問題だが、これから挑戦しようとする人やどんな問題か知りたい人にはベスト!! 模試は31種類。テスト後の解説の充実ぶりが光る。

■Infoseek 「学びのチャンネル」
http://www.infoseek.co.jp/PA?pg=pa_top.html&svx=614000
 模試は30種類以上。「語学・留学」「コンピュータ技術資格」「工業・土木」「医療・福祉・健康」などカテゴリーごとに資格が分類されている。1日10問ずつ出題。採点を申し込むと、添削結果をすぐにメールで返答してくれる。試験前の最終チェックに利用してみてはどうだろう。

■Kentei.Com
http://www.kentei.com/
 本格的に模擬試験を体験できるサイト。現在は「社会保険労務士」と「宅地建物取引主任者」の2種類のみだが、今後順次アップしていくという。模試の成績は成績表に管理されるため自分の実力がどのくらいか一目で分かる。

 

●語学系資格を取ろう

 特に最近人気があるのがTOEIC。これは世界的な規模で実施されている英語のコミュニケーション能力を正確、客観的に評価する試験。社員の英語研修や英語能力の把握に採用している企業も多い。留学を目指す人はTOEFLが必須。日本人など英語を母国語としない人が、米国に留学するとき英語力を証明する書類として提出する。いずれにしてもボーダレス時代に突入すると見られる21世紀には語学系資格は必須といえよう。

■Yahoo! 学習情報
http://edu.yahoo.co.jp/
 Yahoo! JAPANの学習専門サイト。旺文社が提供する「TOEICデイリーミニテスト」ではリスニングとリーディングの問題をそれぞれ1日1問ずつ受けられる。大学受験生向けだが、「英語学習ステーション」には英単語や英熟語が確認できるコーナーも。

■English Town
http://www.englishtown.com/
 自分の実力を試せる「レベル判定テスト」、文法知識をコンパクトなクイズでチェックする「文法クイズ」、より詳細に英語力を診断する「一般英語テスト」、ビジネスで英語を使う人向け「ビジネス英語テスト」など。さまざまなテストのスコアと比較することができる「スコア換算表」があるのは便利。会員登録が必要(無料)。

■eigoTown.com
http://www.eigotown.com/
 毎日10問ずつ出題されるデイリーレッスンは、「TOEIC450点をめざす」「TOEIC450点以上をめざす」「英検2級」などの6つ。毎日5分間でできるので、空いた時間に手軽にブラッシュアップが図れる。

■Global English Online
http://www.globalenglish.com/
 世界規模で展開する英語学校が運営しているサイト。テストは「写真描写問題」「応答問題」「会話問題」「説明文問題」「読み取り 文法・語彙問題」「誤文訂正問題」「読解問題」の7つに分類。かなり本格的な内容が提供されているため、実力レベルを判定し、英語学習の上達をモニターするにはベストサイト。

■TOEIC Friends Club
https://www.toeic-fc.ne.jp/top/top.asp
 「TOEIC練習問題」を提供。「Listening Section」「Reading Section」の各パートとも本試験の半分の50問で構成されている。「Listening Section」では、ブラウザーにRealAudio Playerを組み込むと演習問題の音声を聞くことができる。

■イフ外語学院
http://www.ifu.co.jp/home/toeflmo.html
 イフ外語学院の「On-line TOEFL 無料模試」。今年10月から日本で実施されるコンピューター形式のTOEFL試験に対応している。

■The Plinceton Review
http://www.review.co.jp/
 「TOEFLオンラインテスト」を提供。リスニングを含まない文法と読解の40分のコースのみ。会員登録が必要(無料)。

■ハロー通訳アカデミー
http://www.hello.ac/lounge/eiken/index.html
 「英検1級・準1級Onlineテスト」を提供。「語彙問題」「イディオム問題」「並べ替え問題」などカテゴリーごとに分類されているため、とてもやりやすい。解説が充実している。

■e-翻訳ポータル
http://www1.zzz.or.jp/simon00/portal/vtest_frm.htm
 「バーチャル英語検定」を提供。現在は英検準1級のみだが、今後は英検準1級第2弾や英検1級用も提供予定。基本的には過去問中心。

■ボキャブラリー英語検定
http://www.v-ken.co.jp/
 ボキャブラリー能力を試すのはもちろん、各種英語検定のプレテストとしても活用できる「V検」のサイト。「特1級~3級」「4級~7級」「8級~10級」の3つの模試が受けられる。実験的に行なっている「コンピュータ語彙力診断テスト Ver1.0」の被験者を募集中

■ALS英語倶楽部
http://www.alc.co.jp/menu/english_menu.html
 その場で分かるレベル判定つき自己診断「Vocabulary Test」。動詞編と形容詞編の2パターン。いずれも5問ずつ出題される。5問中、3問以上正解したら、次の関門にチャレンジ。2問以下なら、そこで判定ボタンを押すとレベル判定の画面が出てくる。全8関門。あなたはどこまでたどりつけるか。

■EIKAIWA ONLINE
http://www.eikaiwa.org/online_leveltest/index.html
 今すぐできる5段階レベルテスト「オンラインレベルテスト」。20問中16問以上正解しないと次のレベルへ進めない。メールによる英語判断テストも。問題に答えて送ると添削+コメントを返信してくれる。

■フロントページ
http://www.english-net.co.jp/~duke/
 模試ではないが「英語のテストに挑戦だ」コーナーが必見。正答率とタイムが分かる成績表にやる気をそそられる。ゲーム感覚で楽しんでみよう。

■中国語コミュニケ―ション能力検定試験「TECC」
http://career.benesse.co.jp/tecc/index.html
 総合的な中国語コミュニケーション能力を測定する試験。初級者~上級者の能力を1種類のテストで測定するもの。模擬試験は「リスニング」と「リーディング」の2種類。英語以外の言語にもチャレンジしてみてはどうだろう。

■漢検ホームページ
http://www.kanken.or.jp/
 ご存知「日本漢字検定能力検定」のサイト。全国の大学・短大392校で入試における能力評価の一つとして採用されるなど年々受験者数が増え続けている。模擬試験を体験するには会員登録が必要(無料)。

 

●IT系資格を取ろう

 最近「IT革命」という言葉を聞かない日はないほど、世の中にIT旋風が巻き起こっている。システムの再構築が進む中で、より高度な専門知識を持つ技術者へのニーズが急激に高まっている。慢性的な人材不足の今、IT系資格は一番の有望資格といえよう。新しいことにチャレンジしネットワーク時代を勝ち抜いていこう。

■gooホットチャンネル[コンピュータ&通信]
http://channel.goo.ne.jp/ch3/license/license_index.html
 「MCP試験」「システム監査技術者試験」「プロダクションエンジニア試験」など15種類のIT資格を網羅しているサイト。資格取得を考えている人は出題傾向の分析と併せて力試しのつもりでチャレンジしてみては。

■JOBWORLD
http://www.jobworld.co.jp/cgi-bin/index.cgi
 情報処理技術者13種とマイクロソフトの認定技術資格制度「MCP資格」模試を提供。問題数はかなり豊富。採点結果はメールで配信される。1回の模試の出題数は10問程度だが、内容はかなり豊富なので、じっくり自分の実力を試したい人もチャレンジしてみてはどうだろう。

■Examination Page
http://herb.info.nara-k.ac.jp/InfoExam/
 武藤武士氏作成のサイト。主に過去問によって自分の実力が試せる。情報処理系資格6ジャンルを網羅。電子メールを管理することで、試験の成績はデータベースに登録され、成績の伸びなどが計算される。

■情報通信時代の資格検定ガイド
http://www.rokko.or.jp/users/licence/
 演習コーナーでは、初級アマチュア無線技士を中心に、各種特殊無線技士・文部省認定のデジタル検定やラジオ音響技能検定の3・4級レベルの電子工学系問題をターゲットにした「エレクトロニクス初級」などレベルに応じた模擬試験を提供。CGIを駆使して本試験に近い問題を作成するなど受験者にはうれしいサイトだ。

■情報処理技術勉強会「iTAC」
http://www.itac.gr.jp/
 ネットワークスペシャリスト試験対策として「NSPオリジナル宿題」を提供。問題番号と解答を書いてメールを出すと解答URLを返信してくれる。宿題はけっこうな量があるので全部解けなくても、一部だけ少しずつだけでもOKとのこと。かなり難易度が高いのである程度勉強を積んだ人向け。

■情報処理2種試験対策
http://www.togis.co.jp/cgi-bin/2shu/index.cgi
 東邦ガス情報システム株式会社が提供する「情報処理2種オンライン問題集」。情報処理2種の試験対策として社内で利用していたものを社外へ公開。情報処理2種の過去の問題からランダムに問題を作ってくれる。問題数をカスタマイズできるので時間に応じて取り組める。

■学研
http://gakken.oc.to/goukaku/go2.html
 コンピュータの利用者として、情報処理に関する知識・技術を問う通産省認定の国家試験「初級システムアドミニストレータ」模試を提供。問題数は80問。150分の試験時間が終了すると、自動的に学研のホームページに再接続されて答えあわせが行なわれる。

■TNO2:学習室
http://ww3.tiki.ne.jp/~tno2/
 小野智章氏作成のサイト。情報処理技術者試験の練習用問題を提供。対象は第2種、第1種、初級シスアドの午前の問題。ランダムに30問出題される。

■Cyber Academy
http://www1.webgates.or.jp/cyberacademy/index.htm
 「初級システムアドミニストレータ」模試を提供しているサイト。過去問が中心。初級シスアド試験の出題傾向を知るには一番のサイト。覚えていてほしい単語を使ったクロスワードパズルも。「宅地建物取引主任者」模試にも挑戦できる。

■パソコンネットワーク利用技術試験「NASKA」
http://naska.pcua.or.jp/
 パソコンユーザーがネットワークを活用するために必要な基礎知識から運用・構築段階に至る応用能力などについて 客観的に評価する試験。模試ではなく、実際に試験が無料で受けられる。試験はノービスクラス、スタンダードクラス、エキスパートクラスの3つのクラスに区分。試験終了後、すぐに合否の判定が表示される。ただし合格番号の取得は有料(2,000円)。

■リックグループ
http://www.ric.co.jp/
 オンライン模擬試験ではないが、MicrosoftのOffice製品に関するスキルを認定するエンドユーザー向けの資格「MOUS(Microsoft Office User Specialist)」の予想・対策ブック問題データファイルを無償でダウンロードできるサイト。「Excel 2000 一般&上級編」と「Word 2000 一般&上級編」の2種類。

 

●いろんなジャンルの資格を取ろう

 資格を取ることで給料アップにつなるだけでなく、まったく別ジャンルへの転職者や独立開業者が急増中。また、ソムリエなど趣味と実益を兼ねた資格も大人気。ここでは、転職や独立に直結すると見られるサイトを集めてみた。

■公務員試験情報研究会
http://www.koumuin.ne.jp/
  不況の今、「公務員」は大人気。民間企業からのトラバーユ組も多い。本気で公務員を目指す人には必見のサイト。本試験レベルの問題で現在の実力をチェックできる「実力チェックテスト」を提供している。「本試験レベル」と謳っているだけあって内容の充実ぶりが光る。10月からは国家上級試験を対象とした公開模擬試験を実施予定。

■公務員講座
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/2835/
  地方上級・裁判所事務官に合格した作者が、公務員を目指す人のために民法と憲法の模擬試験を作成。○×式の20問。成績上位者は公開される。実生活で役立つ問題なので受験予定のない人も挑戦してみてはいかが?

■産経公務員模擬テスト
http://hb3.seikyou.ne.jp/home/Yasunori.Umemoto/homepage/
  公務員試験を独学で挑戦している人をターゲットにしているサイト。経済学と行政法の「簡易テスト」を提供している。試験直前のチェックに使ってみてはどうだろう。

■大栄総合教育システム
http://www.daiei-ed.co.jp/
  不動産取引業に欠かせない人気国家資格「宅地建物取引主任者(宅建)」模試が受けられる。問題は10問。YES/NOの二者択一方式。1日1問1答式のメールマガジン「大栄宅建受験講座」も無料発行中。

■もし模試ネット
http://www.mosimosi-net.com/
  「模試の扉」では、人気資格「宅地建物取引主任者」「行政書士」「一般旅行業務取扱主任者」の模擬試験を公開。毎週問題が更新されているので、毎回新鮮な気持ちでアクセスできる。結果はすぐにブラウザーおよびメールで確認できる。専門家からのアドバイスも同時に受信できるなど受験生へのサポート体制は万全なサイト。

■I.D.E.社労士塾
http://www.ide-sr.com/
  経営の合理化などで需要が高まっている「社会保険労務士」合格に向け、「オンライン答案練習講座 1日1問」を提供しているサイト。更新は毎日。1日1問だが、きちんと解説がついている。数分で解答できるので仕事の合間にチャレンジしてみよう。

■旅行地理検定協会
http://www.jtb-jec.co.jp/tgta/index.html
  合否でなく5段階で判定され、ツアーコンダクターなど旅行のプロを目指す人向けの実力判定テスト。民間資格なので実利的なメリットはないが、自分の教養を深めるにはぴったりの検定だ。このサイトでは「国内旅行地理」「海外旅行地理」の模擬試験を提供している。旅行好きな人は一度挑戦してみてはどうだろう。

■危険物取扱者にチャレンジ!!
http://www1.interq.or.jp/~hiromi-n/mm2/index.html
  危険物取扱者とは消防法上に定められている危険物を取り扱うのに必要な資格。毎年受験者が30万人を超える超人気資格1つだ。問題量はかなりカテゴリー分けされるなど質・量ともに充実している。模試はテキストファイル形式。

■サイバーソムリエテスト
http://www.edisons.com/forster/ForsterJapan9802/B_CyberSommelier/index.shtml
  料理やお客様の好みに合わせてワインを選ぶ「ソムリエ」。飲食サービス業で5年以上の経験などと受験資格に制限がある。提供している模試は「ベーシッククラス」「ジュニアクラス」「マスタークラス」の3種類。ソムリエを目指していない人でもワイン好きならば知識の腕試しをしてみよう。

■EQジャパン
http://www.eqj.co.jp/index.htm
  資格ではないが、今話題の「EQ」が体験できるサイト。EQとは、総合的な対人関係能力のこと。EQが高ければ本来備わっている能力や蓄積してきたノウハウが十分に発揮できる人的環境を自分でつくり出すことができるとみなされるとのこと。人材採用にEQ検査を取り入れる企業も出てきている。自分のEQ素養を知るために一度チャレンジしてみては。

(2000/9/8)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


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