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【業界動向】

三菱電機、米Inktomiと提携し
キャッシュ/検索サービス事業の新会社

■URL
http://www.tocc.inetcan.com/

 
Mr.Kanda
(右から)三菱電機の小林浩一取締役、
トラフィック・ワンの神田明代表取締役
社長、同じく後藤俊副社長
三菱電機は20日、米Inktomi社と業務提携し、ネットワークキャッシュおよび検索サービス事業に参入すると発表した。新会社「トラフィック・ワン・コミュニケーションズ」を10月2日に設立、Inktomi社のキャッシュサーバーやコンテンツ配信ソフトを販売するとともに、ISPなどから検索サービスの運用を請け負うポータルサービス事業を展開する。

 三菱電機ではこれまでもInktomi社の国内販売パートナーとして同社製品を扱ってきたが、新たにポータルサービスを開始するにあたり、「あくまでもニュートラルな立場でInktomiの技術を日本に提供していきたいという意味で別会社にした」(三菱電機取締役インフォメーション・ネットワーク事業推進本部長・小林浩一氏)。トラフィック・ワンでは、Inktomi社から技術および運用ノウハウの供給を受けるとともに、グループ会社である三菱電機情報ネットワークの通信インフラ、パックイースト・テレコムのデータセンターなどを活用。顧客の要求に応じてカスタマイズ可能な分野別ポータルなどをISPやキャリアに提供していく。すでにドリーム・トレイン・インターネットで評価中で、1~2か月中にも正式採用される予定だという。

 トラフィック・ワンの資本金は4億5,000万円で、三菱電機が100%出資する。2001年度の売上計画は15億円。当初はInktomi製品を販売するネットワークキャッシュ事業が60~70%を占めるが、将来的にはポータルサービス事業の比率を半分にまで引き上げる考えだ。さらに、キャッシュ技術を用いて動画や音楽、ゲームなどのリッチコンテンツを配信するサービスも予定している。

(2000/9/20)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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