■URL
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/flab/News/2000/Sep/19.html
富士通研究所は19日、ウェブ上のテキストなどを自動的に読み上げてくれる機器「ホームページプレイヤー」を開発したと発表した。「テレビやラジオのように気軽にインターネットを“ながら”で楽しむことができる」としている。
ホームページプレイヤーでは、「オートプレーイング機能」により、主要な文章を推定して合成音声で読み上げるほか、リンク先の音声ファイルや動画ファイルも自動的に再生できる。また、ユーザーのアクセス履歴をもとに曜日や時刻にふさわしいサイトを自動選択する「オートチェンジング機能」を搭載。「朝にはニュース、週末の夜には音楽などのホームページが自動的に聞こえてくるような使い方」が可能になるとしている。
操作面では、「Voiceプレーイング機能」により、従来はマウスで行なっていたほとんどの操作がユーザーの声で行なえるようになる。リンクの張られた文字列が読み上げられている時に、ユーザーが「それ」と言うと、リンク先へジャンプする仕組みだ。
公開された写真を見ると、ホームページプレイヤーは幅20cm、奥行き20cm、高さ10cm程度の箱で、前面に左右2個のスピーカーが付属、上面に2本の“角”が生えている。角の選択にはマイクが付いており、ユーザーのいる場所を感知してその方向にマイクを向けるようになっている。また、角の胴体部分にはそれぞれ約10個のLEDが埋め込まれており、点滅により音声の入出力状態やインターネットへの接続状態を表示する。
なお、現在のモデルは最終的な形態ではなく、商品化の計画もまだないという。スペック等についても、パソコンに接続して使うものなのか、あるいはこれ自体がCPUなどを内蔵し、単体でネットに接続できるものなのかなどは未定だ。今回はあくまでもコンセプトの発表ということで、詳細は明らかにされていない。
(2000/9/21)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]