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メディアウォール・ドット・シーシーは25日、「.cc」ドメインの登録サービス「ドットcc」を10月10日より開始すると発表した。「インプレス.cc」というような日本語ドメインを登録できるのが特徴。料金は2年間登録が100米ドル、5年間登録が250米ドルとなっている。
.ccは、オーストラリア領ココス島の国別コードで、米eNIC社がレジストラとして管理・運営している。米国をはじめ、東南アジアや中国などでサービスを展開しており、約30万件の登録があるという。企業名や商品名など覚えやすいドメインがすでに埋まっている.comドメインと異なり、「.ccならば、今からでも短くて、簡単で、覚えやすい」ドメインが登録できるのがメリット。Amazon.comやIntel、Coca-Cola社などの有名企業が.ccドメインを確保しているほか、「beauty.cc」というドメインが、.comドメイン以外では最高額となる100万ドルで購入された例もあるという。
メディアウォール・ドット・シーシーでは今回、アジア地区でドットccサービスを管理するマレーシアDotCC社と提携、日本および韓国における独占登録権を獲得した。対応する言語は、アルファベットのほか、日本語(Shift-JISおよびEUC)のひらがな、カタカナ、漢字、韓国語のハングル文字(KSC)、中国語の簡体字(GB)および繁体字(Big 5)。今後はインド語、アラビア語、タイ語、タミール語にも対応する予定だ。日本語での登録については最大12文字までで、受付は先着順となる。
ドットccの多言語ドメインでウェブサイトにアクセスするには、特別なソフトは不要。一般に使用されている多言語対応ブラウザー(Internet Explorer 4以降/Netscape Navigator 4以降など)で利用できる。ただし、メールについては、現時点ではサーバーが日本語環境に対応できていないため、利用は推奨しないとしている。今後、ISPに対応を働きかけていくほか、「日本語の名前@日本語.ccドメイン」による独自のメールサービスも立ち上げる予定だ。
日本語対応のドメイン登録としては、汎用jpドメインの導入に向けてJPNICが検討に入っているが、ドットccでは「(日本語ドメインが)いち早くスタートできる優位性がある」(メディアウォール・ドット・シーシーの稼農良一代表取締役社長)。
(2000/9/25)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]