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財団法人画像情報教育振興協会(以下CG-ARTS協会)は、文化庁メディア芸術祭企画展としてデジタルキャラクターをテーマとした「キャラミックス ドットコム」を来年3月に開催する。テーマは日本のオリジナルコンテンツとしてのデジタルキャラクター創造の活性化と権利保護。
イベントの目玉は、一般公募によりデジタルキャラクターを募集し、優秀なキャラクターをTV番組や写真集の出版など、メジャーデビューさせていく「バーチャルタレント・オーディション2001」だ。募集作品は、コンピュータグラフィックスで制作されたキャラクター全般で、ヒーロー､ヒロインなどジャンルは問わない。審査はテクノアーティスト・ケンイシイ氏など各界の有名人50人以上が担当する。また、このオーディションは同時に発足した、デジタルキャラクターに関する21世紀の著作権問題を研究していく「デジタル肖像権研究会」の実験シミュレーション事業でもある。CG-ARTS協会では、応募作品をモデルにして、アーティストの権利を尊重した契約フォーマットを用意するなど未来の肖像権保護システムをシミュレートするとした。
本展実行委員会委員の漫画家、里中満智子氏は、日本におけるデジタルコンテンツに対する著作権設定の現状について「アーティストの権利を保護するあり方を探るべき」と指摘、「作者が望む形でキャラクターが活躍できるようになって欲しい」と述べた。
このほか、「キャラミックス ドットコム」では、ルパン三世をテーマとした映像と音のコラボレーション「ルパン三世トリビュートミックス」やキャラクターをモチーフとしたアートの展示なども行なわれる。会期は3月13日、14日の2日間、恵比寿ガーデンホールと東京都写真美術館ホールの2会場で開催される。入場料は前売りが800円、当日が1,000円、中学生以下は無料。
(2000/9/28)
[Reported by moriyama@impress.co.jp]
