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【業界動向】

米政府の次世代暗号標準技術にベルギーの「Rijndael」が選定

■URL
http://www.nist.gov/public_affairs/releases/g00-176.htm#release

 米商務省技術標準局(NIST)は2日、「DES (Data Encryption Standard)」の後継となる次世代暗号標準技術「Advanced Encryption Standard(AES)」に「Rijndael」を選定したと発表した。Rijndaelとは、ベルギーの暗号専門家であるJoan Daemen氏とVincent Rijmen氏が開発した暗号アルゴリズムだ。

 NISTは1997年9月、米政府の暗号標準技術となるAESの公募を開始した。世界12カ国から、NTTやIBM、RSAなどが15種類の暗号アルゴリズムを提案している。これらの中から、NISTはセキュリティや速度、多用途といった項目を評価し、1999年8月には候補を5つに絞っていた。

 NISTでは、今後数カ月以内に、AESとしてRijndaelが選定されたことを官報で公式に発表し、90日間にわたり一般からの意見を受け付ける予定だ。その後、機密情報保護の基準である「米連邦情報処理標準 (FIPS)」として承認され、米政府が取り扱う機密文書の暗号技術として使われることになる。

(2000/10/3)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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