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【調査/募集】

1,000個の回答から世相が見える? 社会調査サイト「iMap.gr.jp」

■URL
http://www.imap.gr.jp/

iMapの回答画面。自分が選んだアイテムに投票した人の平均データや居住地も同時にわかる
 慶應義塾大学SFC熊坂賢次研究室(以下熊坂研究室)が、ユニークな社会調査サイト「iMap.gr.jp」を開設した。現代日本文化に関するさまざまなアイテムを選んでいくことで、文化的な“自分史”ができあがる、というものだ。

 最初に簡単な自分に関するアンケートに答えると、年代とジャンルごとに分類された入力画面が表示される。ジャンルは「邦楽・洋楽」「マンガ」「TVバラエティ」「都市・空間」など全部で34、年代は1975年から1999年までがあり、各項目で表示されるアイテムをクリックすると回答になる。1クリックが1回答と数え、歌手や作家など、細かい作品名が表示されるアイテムでは、作品名をクリックしても回答が加算される。アイテム数は全部で12万件以上あり、1,000件以上回答することが基本だ。

 熊坂研究室では「これまでの社会調査やマーケティングで調査項目は多くても50から100。『iMap.gr.jp』ではユーザ1人につき1,000件以上の回答をしてもらうため、きめ細かい回答が得られる。また、ネットワーク利用で大規模かつ広範囲なサンプルを集計できる。これらのデータから1,000件の項目を選択したユーザ同士の関連性・共通性を見い出すことで、より精度の高いターゲティングが可能になる」としている。

 「回答1,000件」を不安に感じつつ試してみたところ、クリックしていくだけなので、想像しているより時間はかからない。また30件回答するごとに自動的に回答をサーバーに保存してくれるので、長時間回答を続けることも可能だ。熊坂研究所の予想では。1,000件を回答するのに必要な時間は2時間30分前後という。好きなジャンルや印象に深い年代を選び、どういったアイテムがあるかを見ていくだけでも楽しめる。ただ、ひたすらクリックするという作業自体は単調で飽きやすい面もあるため、目論見通り「数万人×1,000個」の回答が集まるかは未知数な部分が多い。

 「iMap.gr.jp」では、1,000個以上回答した人から毎月抽選で3,000円分の商品券が100名に当たるキャンペーンを開催している。回答1,000件を目指すという人には、年代別の項目から回答していくのが近道かも?

(2000/10/11)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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