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【新製品】

「AQUAZONE」の技術を応用した
人工生命型のECサイト用エージェントシステム

■URL
http://www.inago.co.jp/
http://www.inago.com/

inago.com  イナゴ株式会社は、ECサイトなどで顧客の応対を行なうエージェントシステム「NETPEOPLE」を今秋にリリースする。熱帯魚育成シミュレーションゲーム「AQUAZONE」を開発したスタッフが同ソフトで養った技術を進化させ、人工生命型のエージェント機能を実現した。自然な会話型のインターフェースを提供できるのが特徴で、3DCGによるキャラクターが顧客の質問に自動的に応答する。

 NETPEOPLEは、ウェブサイトのサーバー側に導入するブレーンプログラムと、ユーザーのパソコンにインストールするクライアントソフトにより稼働する。クライアントソフトは、ダイアログボックスと3DポリゴンによるCGキャラクターで構成。ダイアログボックスにテキストを入力することで、自然言語でコミュニケーションが行なえるようになっているほか、音声ファイルもインストールすればエージェントの応答を読み上げるようにすることも可能だ。キャラクターは、サイトの内容に応じて自由にデザインできる。現在はWindows用のみだが、3カ月後をめどにMacintosh用も投入する予定だ。

 ブレーンプログラムは、人間の会話を理解するプログラムがコアとなっており、サイトのサービスの種類に応じて、いくつかの目的別ライブラリーを提供する。また、どんな言葉遣いや振る舞いをするかといった、エージェントのパーソナリティーも設定が可能。例えば、コギャル言葉や大阪弁などを学習させることができるという。

 なお、応答に用られる表現は、FAQなどのデータを流用できるほか、Oracleなど既存のデータベースとも連携できる。また、顧客とのやりとりを通じて得た情報をマーケティングデータとして保存・活用することも可能だ。

 NETPEOPLEは、英語版がすでに1年以上前より同社米国法人のサイトで公開されており、ここでデモ用のエージェントキャラクター「MONA」をダウンロードすることができる。ただし、他のサイト向けにはまだ提供されておらず、近く予定されている日本の情報ポータルサイトが世界で最初の導入となるという。リリース当初はイナゴが自らシステムの構築やエージェントの制作を手がけるが、「人工知能を持ったエージェントを簡単に作れる環境を多くのサイトに提供していく」ことが目的だとしており、最終的にはウェブサイト開発企業へのライセンス提供という形に切り替える方針だ。また、来年にもパッケージ版のツールキットもリリースするとしている。

(2000/10/13)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp