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【プロバイダー】

一部ユーザーからは不満の声も

タイタスとJ-COM、合併後のプロバイダー事業について発表

■URL
http://www.titus.co.jp/announcement/net.html (タイタス発表のリリース)
http://www.allnet.ne.jp/residential/premium.html (ALLNETプレミアムの内容)
http://www.jp.home.com/ (J-COM@Home)

タイタスのサイトへ  CATV大手の株式会社タイタス・コミュニケーションズ(以下タイタス)は、株式会社ジュピターテレコム(J-COM)と合併後の、顧客向けサービスの移行について詳細を発表した。この2社は9月1日に合併しており、タイタスが従来提供してきた「ALLTV」(CATV視聴)、「ALLTEL」(CATV利用の電話)、「ALLNET」(CATV利用のインターネット接続)の各サービスを、J-COM提供の同種サービスに移行する内容だ。

 このうち、インターネット接続サービスの「ALLNET」は、J-COM提供の「J-COM@NetHome」へ移行が決定している。12月1日以降に新規加入するユーザーはJ-COM@NetHomeのサービスを利用し、現在ALLNETのサービスを利用しているユーザーは、当面現状のALLNETのままサービスを続け、準備が整い次第、移行する形となる。移行時期は2001年の前半を予定しているが、具体的な日程などは現在2社間で検討中の段階という。

 ALLNETからJ-COM@NetHomeへのサービス移行では、ALLNETの個人向けサービス「ベーシック」コース利用のユーザーの場合、追加メールアドレスの増加(4つ→5つ)、メールボックス容量の増加(5MB→10MB)、ホームページ容量の増加(10MB→50MB)、追加PC接続(追加IPアドレス)の月額利用料の値下げ(200円引き)など、おおむね数量的に向上したサービスが受けられる。料金は現行でALLNETが月額6,000円、J-COM@NetHomeは月額6,500円だが、ALLNETから移行するユーザーは月額6,000円のまま据え置かれる。

 しかし、ヘビーユーザー・SOHO向けの「プレミアム」コースや、法人コースを利用している場合、少々状況が異なってくる。J-COM@Homeは“住宅での個人的な使用にのみ対応”のため、これらに該当するコースが設けられていない。よって、現在ALLNETで提供されている“固定IPアドレス提供”が不可能になったり、グローバルIPアドレスの取得数制限が厳しくなるといった可能性が出ており、ユーザーから「移行がサービス低下につながるのでは」と危惧する声が上がっている。

 タイタス側にこの件について訊ねたところ、移行後の内容も含めて現在検討中で、現時点では確定した返答はできないという。また「allnet.ne.jp」のドメインは当分続行するが、移行の確定した後は変更する可能性があるとしている。

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■【2000年6月27日】ジュピターとタイタス、国内トップと2位のCATV会社が9月1日に合併へ

(2000/10/20)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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