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【サービス】

ISA、米国のオンライン学習プログラムを日本の学校向けに提供

■URL
http://www.internet-highschool.com/
http://www.laurelsprings.com/ (LSS)

マリリン・モーズリー女史
LSS創設者/校長のマリリン・モーズリー女史
 アイエスエイ(ISA)は9日、米国の学校で実際に行なわれているオンライン教育プログラムを日本の中学/高等学校向けに提供する「ISAインターネット・ハイスクール・プログラム」サービスを2001年1月より開始すると発表した。生徒がインターネットを通じて米国の授業を受けることで、論理的に思考する能力や自分の考えを表現する方法を英語で学べるとしている。

 同サービスで提供されるのは、カリフォルニア州にあるローレルスプリングス・スクール(LSS)の授業。授業といっても、講義や通信講座のような画一的なものではなく、ネット上に存在する既存のウェブサイトが教科書の代わりだ。生徒は、毎週提出される課題に対して、テーマごとに指定されたウェブサイトを参考にしながらレポートをまとめ、教師に提出。それに対して評価やコメントがフィードバックされる仕組みだ。カリキュラムは環境問題や生物学、米国の文化を扱ったものなど59種類用意されており、利用するサイトは5万6,000件にも及ぶ。同校は1994年、オンライン学習実施校で米国で初めて高校卒業資格として認定。現在、2,000人の在校生と3,000人の科目履修生を抱えるほか、ライセンス提供も含めると世界で9万人が受講しているという。

 ISAでは、申込手続きや授業料の支払い代行、日本語ガイドやヘルプデスクの提供など、日本国内の学校がLSSのカリキュラムを導入するのをサポートする。また、今回のサービス開始に合わせ、LSSのカリキュラムを始めるために必要な英語力やインターネットの知識を養う、日本人向けの初級カリキュラムも開発された。料金は18週(6カ月)のカリキュラムが4万円、36週(1年間)のカリキュラムが7万円となっている。

 ISAはこれまで、国際教育交流や留学サポート事業を展開してきたが、実際に留学する前に語学力を養うプログラムや、帰国後に語学力が低下してしまわないようフォローするプログラムを求める声が多かったという。そこで、米国のオンライン教育の普及に注目し、LSSのカリキュラムを日本の学校でも導入できるようにした。情報科目や自主学習、総合的な学習の時間などにおける利用を見込んでいる。

(2000/11/9)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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