【調査結果】

米大統領選でニュースや政党のサイトにアクセス殺到、性能が大幅に低下

■URL
http://www.keynote.com/press/html/00nov10.html

 米Keynoteは、7日の米大統領選投票日に、投票結果を伝える多くのWebサイトに情報を求める有権者が殺到し、性能が大幅に低下したとする調査報告を発表した。大統領立候補者や政党、ニュース機関など、多くのWebサイトでつながりにくいといった問題が起きたという。

 ニュースサイトの性能は、米国太平洋標準時の7日早朝から鈍り始め、午後3時から6時にピークに達した。午前8時から正午まで表示にかかった時間は、MSNBCで平均24.27秒、USA Todayで平均20.43秒となっていた。午後3時から6時には、MSNBCでは表示時間が平均32.54秒で可用性は58.9%、UCNNでは表示時間が平均15.24秒、USA Todayでは平均2.25秒に回復。午後6時から9時には、多くのニュースサイトで平均10秒を上回り、MSNBCでは17.74秒で可用性は57.1%だった。午後9時以降には、MSNBCを除く全てのニュースサイトで10秒以下に回復した。MSNBCでは平均11.61秒で可用性は72.5%となっている。

 また、民主党全国委員会とRalph Nader氏のサイトは、1日中、大幅に表示速度が低下した。正午から午後3時における、民主党のサイトでは表示時間が平均84.74秒で、可用性は93.1%。Nader氏のサイトでは、表示時間が平均53.29秒で可用性は65.5%だった。また、共和党全国委員会のサイトでは、午前8時45分から9時45分まで、ハッカーの攻撃によって可用性が1%未満に低下した。また、午後9時から深夜には、Bush氏のサイトでトラブルが発生し、表示時間が平均17.45秒、可用性が9.4%に低下した。

 翌日の8日にも、New York Times、MSNBCおよびUSA Todayのサイトでは応答時間が通常よりも遅く、Bush氏とRalph Nader氏のサイトも同様だった。その他のサイトは通常レベルに回復した。しかし、再集計となったフロリダ州の選挙サイトでは、9日の午後から深夜まで、表示時間が平均22.8%で可用性は22.8%と、混雑状態が続いた。

(2000/11/13)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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