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■URL
http://www.anoto.com/pressroom/pressreleases/default.asp?cid=12
http://www.anoto.com/pressroom/pressreleases/default.asp?cid=7
http://www.esselte.com/anoto/
スウェーデンのCTechnologiesの子会社でインテリジェントペンを開発しているAnoto社は13日、「Post-it」を製造している米3M、携帯電話のEricsson、年間売り上げ14億ドルのオフィスサプライ企業の米Esselteと提携関係を結んだことを発表した。
Anotoのインテリジェントペンは、通常のペンに超小型のカメラ、画像認識装置、Bluetooth送受信装置を備え付けたもの。このペンを使って紙の上に書くと、書いた内容がカメラによって認識され、Bluetoothによってパソコンや携帯電話、FAX、PDAなどにそのまま転送できる。ただし、このペンを使うときに必要な紙はEssleteがこれから製造する「Digital Notepad」と呼ばれるものを使わなければならない。この紙は材質は普通の紙なのだが、表面にごく薄く灰色のグリッドが描かれており、ペンはそのグリッドを一秒間に100回スキャンすることでペン先の位置を認識する。
これに似た製品としては、通常のタブレットやIBMが販売しているノートなどがあるが、いずれもペンではなく台そのものがペンの位置を関知しているため、製品のサイズが大きくなる欠点があった。Anotoの製品は実質的にほとんどの役割をペンそのものが担うために持ち運びに困らないという大きな利点があると考えられている。
今回Anotoは3M、Ericssonと提携し、「Post-it」をデジタル、紙両方同時に利用できる製品を計画していることを明らかにした。つまり、紙の「Post-it」にAnotoのペンでメモをすると同時にメモの内容がPDAなどに送信され、「Post-itアイコン」がPDAの画面に表示される、と言った使い方を想定している。
またオフィスサプライ企業Esselteとの提携では、EsselteがAnotoの利用に不可欠なDigital Notepadを製造することになったほか、100カ国以上で製品を販売している販売網を使ってAnotoのインテリジェントペンを販売することに合意している。
(2000/11/14)
[Reported by taiga@scientist.com]