【業界動向 / 新サービス】

キヤノンがインターネット事業を強化、ASPも開始

■URL
http://www.canon-sales.co.jp/pressrelease/2000-11/pr_ebusiness.html (プレスリリース)
http://www.candinet.canon.co.jp/ (CanDINet Design Service)
http://www.canonet.ne.jp/ (Canonet)

 キヤノンがインターネットビジネス分野を大幅に強化すると発表した。ASP事業「Digital Assets Bank」の開始、オンラインプリントサービス「CanDINet Design Service」、およびインターネット接続サービス「Canonet」の強化といった内容で、デジタルデータ関連のソリューションをメインに、ASP事業にも乗り出す形だ。

 今回新たに開始するASP事業「Digital Assets Bank」(デジタル・アセッツ・バンク)は、企業向けのドキュメント管理サービス。企業内で扱う文書や図面・画像などの書類をデータ化して保存し、必要な時や状況に応じた閲覧・出力ができるものだ。多様なデータを専用サーバー上で保管、高度なセキュリティー管理のもとに提供し、通常の閲覧に加えて企業内・企業間での共有や編集、またプリント製本などにも対応する。当面は建築関連企業に向けて展開し、追って他の業種にも拡大する予定だ。会員企業限定のサービスのため、URLは公開しないという。

 また同社が1999年11月より提供している「CanDINet Design Service」(キャンディネット・デザインサービス、以下CanDINet)を強化し、プリント拠点とコンテンツを大幅に拡大する。「CanDINet」はデザインを選んで必要事項を入力するだけでチラシやポストカードを印刷できるサービスで、手軽さと小ロットから対応可能な点で人気を集めている。現在プリント拠点(商品ピックアップ場所)は全国8ヵ所だが、これを2001年末までに100ヵ所へ、現在3万5,000点あるコンテンツを100万点に増やす方向だ。
 また、これらサービスを企業が活用しやすいように、キヤノンによる企業向けインターネット接続プロバイダー「Canonet」にもメニューを追加する。イー・アクセスの協力によりADSLに対応するほか、アクセスポイントを従来の300ヵ所から約450ヵ所に増設予定だ(12月から)。またホスティングサービスで安価なコースを新たに設定するなどで、中小企業へのアピールを狙う。

(2000/11/15)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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