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■URL
http://www.metallic.co.jp/news/2000/1116.html
東京めたりっく通信は16日、東京都八王子市の多摩ニュータウンにおいて、12月8日よりDSLサービスを提供すると発表した。今回サービスを開始するNTTの八王子由木局は当初、年内の開局スケジュールには含まれていなかったが、住民の署名が多数集まったことを受けて急きょ開局時期を繰り上げることにしたという
署名を集めたのは、多摩ニュータウンにおいて住民への支援活動を行なっている特定非営利活動法人「NPO FUSION長池」。同団体が運営するメーリングリストにおいて昨年末、高速インターネットの定額サービスについての話題がエスカレートしたのをきっかけに「高速インターネット促進署名」を行なうことになったという。その結果、多摩ニュータウン長池地区の9つの団地で回覧板により署名活動が実施され、住民の約7割に達する2,375世帯中1,687世帯からの署名が集まった。NPO FUSION長池では、これを受けてNTTやCATV事業者、各種通信事業者にアプローチ。その中で東京めたりっく通信がいち早くサービスを提供することになったわけだ。
そこで気になるのは、こういった住民の署名が多数集まれば、優先的にサービスを開始してくれるのかどうかということだが、残念ながら、記事執筆時点でその点を東京めたりっく通信に確認することはできなかった。とはいえ、高速インターネットの常時接続サービスは、DSL他社はもちろん、CATVや無線など、競合がひしめく市場だ。設備面の条件はあるだろうが、今回の署名のように、需要が集中しているという情報が確認できれば、それをそのまま見過ごすなどということは考えられないと思われる。
(2000/11/16)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]