【イベント】

IPで多彩な機器をつなぐ未来 ~展示会「Canon Expo 2000」開催

■URL
http://canonexpo2000.com/

自分専用にカスタマイズして印刷する「プリントコンテンツ配信サービス」
マイクロBJカメラ
ICカード利用の「UiC」。カードに書かれた矢印やボタンが、タッチセンサーでリモコンに
 キヤノン株式会社のプライベートショー「Canon Expo 2000」が開催中だ。これはニューヨーク・パリに続いて東京で開催されるイベントで、「Canon Over IP」をテーマに、さまざまな製品がIPアドレスを持ってネットワークにつながっていくことを想定して同社の新製品や技術を紹介するもの。東京では20日より22日まで開催されている。
 会場はデジタルカメラやプリンターなどの最新ラインナップを中心とした「TODAY'S SOLUTION ZONE」と、ネットワーク家電や最先端テクノジーを中心とした「FUTURE & TOMORROW ZONE」の2つに大きく分かれた展示を行なっている。ここではそのなかから、インターネット活用の将来に関連した展示をピックアップしてみよう。

 インターネットに関連した展示が多いのは「FUTURE & TOMORROW ZONE」。参考出品の展示がほとんどだが、デジタルイメージングに強い同社らしく、ネットワークを利用してコンテンツを加工・活用するものが目立っていた。テレビのリモコンで操作するホームサーバーからデジタル画像の印刷・閲覧などができる「Inteligent Home Station」、サーバーにアップロードしたデータを、Pコードという認証番号を用いることで、各地のプリントショップや情報KIOSK端末から出力できる「トランスプリントサービス」といったものだ。希望のニュースや地域情報などを自分の好みに合わせてカスタマイズして印刷できる「プリントコンテンツ配信サービス」もこのタイプで、Watchシリーズの記事や占いなどを来場者の希望に合わせて組み合わせて配布していた。
 ネットワークや情報共有を配慮した未来のオフィスを提案する「Interaction architecture Design」(IaD)プロジェクトや、ICチップカードとタッチセンサー搭載端末を組み合わせて、ネットワーク家電のリモコンとして使用する「User Interface Card」(UiC)といった展示もあった。これらはすべて参考出品だが、デジタルカメラやプリンター用のBluetoothアダプター、家庭用のデジタルテレビシステムなど、実用化が近いと思われるも展示されていた。

 ネットワークとは直接関係がないが、来場者で常ににぎわっていたのがプリンター内蔵のデジタルカメラ「マイクロBJカメラ」(参考出品)。カードサイズの用紙とインクを「インクペーパーバッグ」というカートリッジに同梱し、小型軽量のプリンター付きデジタルカメラを実現させたものだ。音声情報をバーコード化したものを同時に印刷、スキャナーで再生ができるという特徴もある。このカートリッジとゲーム機やカーナビ、デジタルオーディオ機器などを組み合わせた展示も含めて、注目を集めていた。

 「Canon Expo 2000」は11月22日まで、東京・品川の新高輪プリンスホテル・高輪プリンスホテルで開催している。21~22日は東大・坂村健教授、糸井重里、柔道の田村亮子などをゲストに迎える講演も予定している。

(2000/11/20)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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