【業界動向】

米Malibu、DSLやケーブルに対抗しうる無線ブロードバンドシステムを開発

■URL
http://www.malibunetworks.com/press_001120.cfm

 米Malibu Networksは20日、新種の固定無線ブロードバンドシステムを発表した。このシステムは既存のDSLやケーブルによるブロードバンドシステムよりも広い帯域幅を提供できるだけでなく、それらよりも強いQoS(サービス品質)を提供できるという。また視界がないところでも電波の解析によって通信でき、無線ブロードバンドシステムの従来の欠点を解消した。

 このシステムは基地局、ユーザー側の末端装置、アンテナ、プロトコルとシステムソフトウェア、管理ソフトウェアからなり、これらすべてをMalibu Networksが供給する。基地局は一秒間当たり2億,5000万ビットの帯域幅を提供し、120平方マイル(約307平方キロ)の範囲をカバーできる。通常のシステムと同じように、大勢の人が同時にこのシステムを使う場合にはこの帯域幅を共有させるが、このシステムでは一人が使う場合には全ての帯域幅を一点に集中させ、バースト高速通信できるメリットがある。

 2001年に発表される予定の製品では2.5GHz、3.5GHz、5.8GHzの周波数帯を使い、それ以外の周波数帯を利用した製品は2002年以降の発表になる。また一般利用者側の端末費用は500ドル未満になる予定としている。

(2000/11/21)

[Reported by taiga@scientist.com]


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