【業界動向】

米EMusic、Napsterによる音楽の不正交換を阻止する計画を発表

■URL
http://www.emusic.com/about/pr/pr138.html

 オンライン音楽販売の米EMusic.comは21日、同社の楽曲が米Napsterのサービスを通じて不正に交換されることを阻止する計画を発表した。同社は音声指紋技術「acoustic fingerprinting」を組み込んだソフトウェアを開発。これにより、EMusicのアーティストや提携するレコード会社の楽曲が不正交換された場合、その楽曲を特定することが可能になるという。

 計画によると、、音声指紋を組み込んだ楽曲がNapsterで交換された場合、ユーザーを特定し、EMusicから著作権を侵害している通知と、24時間以内に交換を中止するよう警告するインスタント・メッセージが送られる。24時間経ってもユーザーが楽曲の交換を続けている場合、EMusicはNapsterに著作権侵害を通知し、ユーザーのアカウントを停止するよう依頼するという。

 この対策をとる前に、EMusicはNapsterと協議を行ない、EMusicがライセンスを持つ楽曲の不正交換を中断する方法を提案したという。しかし、Napsterは、このような技術を検討することを拒否し、EMusicの楽曲を不正交換しているユーザーの名前を通知すれば、そのアカウントを停止するという方法を提案したという。EMusicは両社の数回に渡る協議を通じて、音声指紋技術を使った方法が唯一の導入可能な対策だと提案したとしている。

(2000/11/22)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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